始業時間前から情報収集させられることに納得できない|看護師の転職お悩み相談【看護師ドットワークス】

始業時間前から情報収集させられることに納得できない

25歳女性、看護師3年目、内科病棟勤務

私の職場は、電子カルテの導入に合わせて申し送りが廃止になりました。そのため事前に情報収集をしなければ、患者さんの状態把握ができません。
しかも始業時間前に情報収集することが当たり前のようになり、出勤時間が早くなりました。それなのに何の手当もつかないことに納得できません。この考えって間違っていますか?

看護師の転職お悩み相談の質問

近年、電子カルテや申し送り廃止を取り入れた職場が増えてきていますね。しかし情報収集も業務ですから、無償で働くことに納得できないのも当然ではないでしょうか。

たしかに申し送りは、スタッフから直接情報収集できるメリットもあります。しかし申し送りに時間が取られることで業務のスタートが遅くなり、結果的には残業になってしまうデメリットもありますよね。

おそらく「この人は申し送りが長くて困る」と思った経験がある人も多いのではないでしょうか。

しかし申し送りには得意不得意があり、要点をうまくまとめる看護師さんもいれば、ストーリー仕立てに延々と話す看護師さんもいます。やはり決められた時間内に申し送りをするためには、ある程度のテクニックが必要です。

また申し送り廃止の理由は、スタッフが病室に訪問できない空白の時間ができること、そして業務スタートが遅れて残業を余儀なくされることを回避するためでもあります。しかし申し送り廃止と始業前の情報収集は別の話しです。

そこで

・どうすれば効率よく情報収集ができるのか
・本当に始業前の情報収集は必要なのか

について考えました。よかったら参考にしてみてくださいね。

情報収集するポイントを整理する

仕事をはじめるためにはどれだけの情報が必要なのか、まずは自分なりのポイントをつかむことで、情報収集にかける時間が短縮できます。

たとえば、夜勤明けに休暇が続けば数日間の空白ができ、まったく患者さんの情報がわかりません。でも情報収集のポイントを押さえておけば、どれだけ期間が空いても効率よく情報収集ができるので、時短だけでなく不安の解消にもなるわけです。

勤務終了前にも情報収集しておこう

日勤や夜勤の勤務が終わる前には、最終の指示変更や検査または手術などのスケジュールを把握しておくことで、情報収集にかける時間の短縮ができます。

もちろん、残業をしてまで情報収集する必要はありません。それに終業時間が過ぎても業務が残っている場合は情報収集ができないこともあります。ただ簡単に把握しておくだけでも時短にはなりますので、よかったら試してみてくださいね。

業務改善策を提案しよう

ほとんどの業務改善は、上司から指令されることが多くなっています。ただ現場で実際に仕事をしているのは、病棟の看護師さんですよね。

やはり現場で働くスタッフから上層部に声を届けていかなければ、不満が残ります。とはいえ、文句や不満だけでは業務改善策にはなりません。

そこで、職場に業務改善委員があれば、委員会の担当になるのもおすすめです。もしも業務改善委員のメンバーが師長や主任で固定されているのなら、病棟で働くスタッフの意見を取りまとめて委員会の議題にあげることもできます。

スタッフ個人の意見は議題にならない

ここで重要なのは、スタッフの個人的意見として伝えないことです。今回のように始業前から情報収集することに納得できない場合には、ほかのスタッフの意見も取りまとめてみるといいですね。

おそらく中には、「情報収集に好きなだけ時間をかけたいから、苦痛ではない」と思っているスタッフもいますし、「不満はあるけど仕方なく対応している」というスタッフもいるはずです。

ただし、「苦痛ではない」と答えたスタッフの意見を否定するのではなく、あくまで公平な意見として取りまとめてみるのはいかがでしょうか。そしてまとめた意見と共に、改善策を議題にあげていきます。

たとえば、

・始業開始時間内で、個人個人で情報収集する時間を作る
・患者さんのスケジュールがひと目でわかるシステムを作る
・指示の変更の情報は、その日の勤務者で情報共有をする
・入院予定者が事前にわかる場合には、事前に外来カルテの情報を閲覧できるようにする

などですね。

やはり、いちど廃止された申し送り制度を再開させることは難しいです。とはいえ申し送り廃止によって困っていることや納得できないことは、改善策と共に上司に訴えていかなければ何も変わりません。

でも「先輩を差し置いて、後輩が意見をすることに抵抗を感じる」または「自分から声をあげるのは面倒」と思っていませんか?たしかに、誰かが声をあげるのを待つ方が楽ですし、自分から行動するのはとても勇気がいりますよね。

それに自分から声をあげることは簡単なことではありませんので、業務委員の先輩看護師に相談してみるのもひとつです。または経験を積み、発言する自信ができてから行動してみるのもいいですね。

その場合には、いかに短時間でポイントを押さえながら情報収集できるか自分なりの方法を検討してみるといいですよ。まずはうまくいったことを、ほかのスタッフに共有することからスタートしてみるのもおすすめです。

まとめ

始業前の情報収集について、いかに効率よく情報収集するかの対策案をお伝えしました。やはり業務改善は、現場で働く看護師さんを主体に考えていくものです。それなのに上司からの指令されたのでは、「やらされている感」を覚えてしまいますよね。

とはいえ現場の声を上層部にあげるのは、簡単ではありません。でも不満を抱いたまま仕事をしていると、職場への不信感が強くなってきます。そのためにも積極的に委員会などに参加し、意見交換の場に立ち合うのもおすすめです。きっとその経験は色々な場面で役立ちますので、参考にしてみてください。

職場に対する悩みや不満を抱えている方は、ぜひ転職エージェントにご相談ください。専門のコーディネーターがあなたの悩みをヒアリングし、第三者の視点から多様な選択肢を提案してくれますよ。

現状を変えたいと思っている方は、転職エージェントを活用してみてはいかがでしょうか。

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