1年間頑張ったけどもう無理…。2年目看護師の転職事情について
23歳女性、看護師2年目、転職経験なし、夜勤ありのフルタイム勤務
2年目看護師ですが、新卒で就職した病院が自分に合わなくて転職したいと思っています。具体的には、仕事の忙しさや人間関係の悪さ、お給料の低さが不満です。
就職直後からずっと不満を抱えており、周囲に相談したところ「1年目はみんなそんなもの!もうちょっと頑張ってみようよ!」と言われて1年間は頑張ってみました。
しかし、2年目になっても不満は解消されません。「最初の病院で3年間経験を積んだほうが良い」という意見もよく聞くので迷っています。2年目看護師でも転職は可能なのでしょうか?
また、転職するとしたら、どうやって自分にあった職場を見つけるのでしょうか?
結論からお伝えしますと、2年目の看護師でも転職は可能であり、選択肢もそれなりに豊富です。看護師は国家資格であり、慢性的に不足しがちな職業であるのが強みとなります。
しかし、仕事の忙しさや人間関係といった悩みを解決する手段は転職に限りません。
人間関係の悪さに関しては、1年目と2年目の看護師では周囲からの見られ方が変わってきますので、様子見や院内での異動によって改善される可能性があります。
仕事の忙しさも所属する部署によって差がある場合がありますので、異動を視野に入れて考えると良いでしょう。
異動の希望は必ず通るわけではありません。また、お給料は職場の給与規定によって支給されますので、同じ職場にいながら大幅なお給料アップは難しいものです。
異動が難しい場合やお給料アップを希望する場合は転職を考えていきましょう。
2年目で転職を考える看護師は多い
「1年間はがんばってみたけど状況は変わりそうもない」
「お給料アップが厳しいことがわかった」
このような理由から転職を考える2年目看護師は多いです。
看護師は1年目と2年目では職場における役割や周囲からの期待が大きく異なります。1年目では先輩の視線が厳しくプレッシャーが常にかかっている状態ですよね。
2年目になると、一人前の看護師と見られるようになり、先輩からの視線の厳しさは薄れるものの、業務量が増え責任の大きい仕事も任せられるものです。
また、目の前のことで頭がいっぱいになりがちな1年目と違い、2年目の看護師は周りが見え始める時期でもあります。
「とりあえず1年間はがんばろう」という思いで1年目を乗り越えた看護師も、別の職場で働く同期との比較や同じ職場の先輩の働き方を観察して転職を検討する場合が多いようです。
2年目看護師でも転職は可能!
異動や業務改善によって悩みが解決される場合もありますが、実際のところ希望が通らないことも多いですし、仕事量が多すぎる場合には業務改善の効果も微々たるものでしょう。
このような場合には転職を考えますよね。転職を考えた際に気になることが「看護師2年目で転職しても良いのか?」ということではないでしょうか?
安心してください、看護師2年目での転職は十分に可能です。看護師は慢性的に人手不足なので病院側の需要は十分であると言えます。
知識やスキル、経験に不安がある場合には面接の際に伝えてフォローをつけてもらうことで乗り越えることができます。
正確には多くの看護師が言うように、3~4年の経験がある方が選択肢が広がるのも事実でしょう。しかし、不満を抱えて日々働くのは大変つらいことですし、ご自身の成長にも繋がりません。
前向きな気持ちで働けるように転職を検討してみてはいかがでしょうか。
看護師2年目が転職を考える際の4つの注意点
看護師2年目でも転職は可能ですが注意点もあります。せっかく転職したのに「こんなはずじゃなかった…」と後悔するはめにならないためにも必ずチェックしておきましょう!
①転職の目的を明らかにしておく
転職を希望する看護師の中には「とにかく今の職場を離れられるならどこでも良い!」と言う方もいます。今の環境に不満があり、すぐにでも転職先を決めたい気持ちは良くわかります。しかし、これは典型的な転職に失敗するパターンの一つです。なぜなら、転職することが目的になってしまっており、転職によって自分がどうなりたいかを考えていないからです。
転職でどのような職場で働きたいのかを明らかにしておきましょう。もっと言いますと、転職後のお仕事だけでなく、どのような生活を送ろうと考えているかイメージしておく必要があります。
全てが希望通りの転職は現実的にかなり難しいので、経験やスキルを重視するのか休みや給与を重視するのかなど、優先順位も決めておくと良いです。
②将来のキャリアが不利になる可能性も
やむを得ない理由があったとしても短期間での転職はやはり印象が悪いものです。2年目で転職した職場で長期間働くことができれば問題ありませんが、次の職場でも短期間でやめてしまうと「すぐ辞めそうな人」と評価されてしまいます。
看護師は選ばなければ職場に困ることはありません。しかし、本当に就職したい職場が見つかり、前向きに転職を検討した際に、過去の転職歴が足を引っ張ってしまうことも考えられます。
長く働ける職場を見つけられるように慎重に転職先を考えていきましょう。
③転職の相談は職場以外の人にしましょう
同じ職場の人に相談するのはおすすめできません。残念ながら、転職を考えている噂が職場に知れ渡ると「どうせやめるんでしょ?」と考え、態度もよそよそしくなる方もいます。上司から目をつけられて面談になったという話もよく耳にします。他の職場の人であっても、看護師同士は思わぬつながりがあって情報が漏れるケースも珍しくありません。ですので、転職の相談は第三者にしましょう。
もちろん、転職エージェントは個人情報を外部に漏らすことは一切ありません。転職をするべきか迷っている段階であってもお気軽にご相談ください。
④周囲の意見を気にしすぎて無理をするのはNG
「最初に就職した職場で3年間は働くべき」「職場なんていくらでもあるからすぐに転職しても良い」
「どこも人手不足で忙しいから転職しても変わらないよ」
このように転職に関する様々な意見を耳にすることがあるかもしれません。人それぞれ経験や価値観が違いますので様々な意見が出るのは当然です。
しかし共通して言えることは、誰もあなたの転職に責任を持ってくれないということです。人の意見を無視する必要はありませんが、気にしすぎて無理をする必要はありません。
まとめ
2年目看護師の転職は十分に可能ですが、今後のキャリアなどを考えると慎重に考えなければなりません。まずは、転職エージェントに相談して転職すべきかを考えてみましょう。
転職を検討することになったら、転職の目的を明らかにして情報収集していきます。そして、転職してみたい職場が定まったら求人情報を確認していきましょう。ぜひ、看護師の資格を最大限に活用していってくださいね!