容姿の悪さを先輩看護師のネタにされていました。もう看護師をやめたいです。
看護師5年目、27歳女性、整形外科病棟
私は、デブ・目が細い・低い声と、まさに全身がコンプレックスです。でも職場では、さほど気にしていませんでした。それが先日、先輩看護師が私のことで患者さんと盛り上がっているのを見てしまい、とてもショックを受けています。
なにやら患者さんが私にあだ名をつけていたらしく、「それをネタに笑っていた」と同室の患者さんが教えてくれました。いまでもそのときの映像が頭から離れず、仕事に行くのが辛いです。
今回のように、相手の容姿を笑いのネタにする人はどこにでもいます。でもショックだったのは、患者さんと先輩看護師が一緒に笑っていたことではないでしょうか。
本来はスタッフをからかっている患者さんに注意をするべきなのに、なんともデリカシーのない先輩看護師がいるのはとても残念です。
なにより実際に話題にされた現場を見てしまったことはショックですよね。当然気持ちを立て直すのに時間がかかるのもわかります。
しかし笑っていた先輩やあだ名をつけた患者さんは、話題にだされた人の気持ちを考えてはいないでしょう。そう考えると、気持ちの切り替えができずに立ちなれないままの状態でいるのは、なんだか悔しいですよね。
ここで気持ちを切り替えて、あだ名をつけた患者さんや一緒になって笑っていた先輩を見返してみるのはいかがでしょうか。もちろん、仕返しをするわけではないですよ。
ここでは、あなたがコンプレックスに思っている声のトーンについて解説しています。声のトーンは意識して少し変えるだけで、相手に好印象を与えることや一定の距離感を与えることもできます。
気持ちを立て直すためにも、よかったら参考にしてみてくださいね。
聞き手が心地よいと感じる話し口調
聞き手が心地よいと感じるためには
・声のトーン
・声の大きさ
・話すスピード
の3つの要素のバランスを意識しながら、聞き手となる相手に合わせて変化をつけていきます。
そこで
・患者さん
・患者さんの家族
に対しての、話し方のポイントをあげてみますね。
患者さんへの話し方
患者さんへの話し方は、患者さんの年齢や性別によって変えていきます。たとえば高齢の患者さんに話をする場合・耳の聞こえ具合
・性格
の2つがポイントになります。
難聴がある患者さんの場合には
・大きな声
・ゆっくりハキハキと
・声のトーンは低め
を意識するといいですね。というのも難聴の患者さんは、甲高い声は聞き取りにくいからです。つい大きな声をだすと声のトーンが高くなりやすいのですが、低いトーンで話した方が聞き取りやすくなります。
逆に高齢者というだけで大きな声でゆっくり話をすることで、せっかちな患者さんやプライドの高い患者さんには不快感を与えてしまう可能性がありますので、注意したいですね。
もしかすると「年寄り扱いするな!」なんて怒られてしまうかもしれませんので、気をつけてくださいね。
若い患者さんに対しての話し方
対象者が若い患者さんの場合には、声のトーンを少しあげ、ゆっくり丁寧に話しをしてみるのが効果的です。とはいえ早口すぎると不機嫌な印象を与え、遅すぎるとわざとらしさを与えてしまうのが難点ですね。まずは看護師さんと患者さんは、「お互い礼節をもって接するべき相手」と認識してもらうことが目的です。
たしかに看護師さんの仕事は、患者さんの看護やお世話をすることです。とはいえ看護師さんは、友達でも学校のクラスメートでもありません。それに患者さんとは一定の距離感を保っていなければ、業務に支障がでてしまいますよね。
とくにケガで入院している若い患者さんは、看護師さんを身近な存在と捉えやすくなります。ですからあえて少し丁寧に話すことで、患者さんと看護師さんとの距離感を与えてみるといいですよ。
ただし病院はホテルではありませんので、丁寧すぎると患者さんが横柄な態度にでてしまうこともあります。ですからここは、毅然とした態度で接しておきたいですね。
患者さんの家族への話し方
患者さんの家族に話をするときのポイントをあげてみます。・声のトーンは少し高く
・スピードは速すぎず遅すぎず
・わかりやすい言葉ではっきりと
この3つです。
高齢者の家族でなければ、話すスピードを意識する必要はありません。ただ声のトーンは、少し高くなるように意識してみてください。
そして話すスピードは、相手の表情を見ながら変えていきます。というのは、看護師さんには当たり前の内容でも、医療者でない家族にとっては、はじめて耳にする言葉に戸惑いを感じることもあるからです。
看護師さんからの説明に対し、理解できないばかりか質問するタイミングもつかめなければ、相手に不快感を与えてしまいます。
かといってあまりにも遅いスピードで話してしまうのは、小馬鹿にされていると捉えられてしまうこともありますので、なるべく相手の表情から話しの理解度をよみとってくださいね。
まとめ
ここでは、話し方を変えることで相手に与える印象が変化するという内容をお伝えしました。もしかすると、「単に話し方を変えただけでは何も変わらない」と思っていませんか?
たしかに看護師さんにあだ名をつけるような患者さんですから、簡単には変わらないかもしれませんね。でもあだ名をつけられたことで苦手意識をもってしまうと、その気持ちは態度にでます。
ここでおどおどした態度をしてしまったのでは、ますます患者さんがエスカレートする可能性もありますね。ですから、できるだけ毅然とした態度で接してみてください。
そして今後、同じようなことが起きないようにするためにも、いちど試してみるのはいかがでしょうか。話し方に変化をつけることで、相手に与える印象は変わりますよ。
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