転職後の看護師にありがちな悩みは事前に対策できる!
28歳女性、6年目看護師、転職経験なし、夜勤ありのフルタイム勤務
働く環境を変えて再スタートしたいと思い、転職活動をはじめました。転職をすることに関しての迷いはないのですが、転職経験者の失敗談を聞くことがあり不安があります。
例えば、「求人情報と実際の条件が違った」「経験したことがない業務が多くて苦労した」「職場の人間関係にうまく馴染めなかった」などといった内容です。
せっかく転職するのでより良い環境で働きたいと思います。もちろん、全てが理想通りの職場を見つけることは難しいのではないかと思っていますが、事前の情報収集で防げた後悔だけはしたくありません。転職後にありがちな悩みや、それに対する対策をぜひ教えて下さい。
既に転職活動を始められているのですね。残念ながらおっしゃるとおり、看護師が転職後に「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースはよくあることです。
転職の失敗談を聞いてしまうと、せっかく「転職するぞ!」と決心した気持ちも揺らいでしまうものですよね。
実は転職後のトラブルは事前に対策できるものが多いです。しかし、転職者の多くは転職前の悩みについてはしっかり考えて対策をしますが、転職後の悩みについては対策をしていません。
転職にはたくさんのエネルギーを使いますので、転職後にありがちな悩みにまで気が回らないのかもしれませんね。
転職後の看護師にありがちな悩みと、それに対する対策をお伝えしていきます。ぜひ、転職後に後悔しないためにもチェックしてみてください。
転職後の看護師にありがちな悩み
転職後の看護師にありがちな悩みは以下のようなものです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
①求人情報と実際の勤務条件が違う
「勤務時間や残業が聞いていた話と違う」「給料や休みなどの待遇が求人情報と違う」
このようにイメージしていた求人情報と実際の勤務条件が異なることがあります。原因は掲載されている求人情報が古かったり、人手不足であったりとさまざまですが、譲れないはずの条件がイメージと異なるととても困りますよね。
②経験がない業務に対する不安
どれだけ看護師経験が豊富であっても経験したことのない業務は誰にでも必ずあります。全ての看護技術を完璧にこなせる看護師はごく僅かですし、看護技術は年々アップデートされるものです。看護技術に限らず、職場ごとに独特の業務をできるようになる必要もあります。例えば、精神科に勤めれば患者さんの貴重品管理の援助、手術室では機材の名前を覚えること、デイサービスではレクリエーションの企画・実施などです。
経験年数が長い看護師ほど聞きにくいと感じており、見よう見まねで行動して取り返しのつかない失敗をしてしまうのではないかという不安を抱えています。
③新しい人間関係に馴染めない
最もありがちな悩みは、やはり人間関係です。どれだけ看護師として経験を積み重ねていても、職場が変われば人間関係を1から築いていかなければなりません。転職先ですでにできあがっている人間関係に打ち解けられずに悩む看護師はとても多いです。
特に同年代の職員が少なかったり、自分からコミュニケーションをとることに苦手意識を感じる看護師にありがちといえます。他にも、いわゆる「お局さん」と呼ばれるような身勝手な振る舞いをする看護師の存在に、転職して後悔したという声も聞きます。
転職後にありがちな悩みは事前に対策をしよう!
ここまでの話を聞いて、「せっかく転職したのに短期間で離職してしまうと精神的な負担だけでなく、その後のキャリアに悪影響が出るかも…」と不安に感じる方もいますよね。
転職後にありがちな悩みは事前に対策することもできますので、心配しすぎることもありません。
具体的にどのような対策をしておくとよいか説明していきます。対策をしているのとしていないのでは就職後の仕事のしやすさが大きく変わってきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
①求人情報と実際の勤務条件は転職エージェントを通して情報収集する
求人情報と実際の勤務条件に違いがないかを確認しようと面接で切り出すことはなかなか勇気のいることです。その上、聞き方次第では「待遇のことばかり気にしているな…」と悪い印象を与えてしまいかねません。そこでぜひ活用してもらいたいのが転職エージェントです。
転職エージェントは定期的に病院・クリニック・施設を訪問し、常に最新の情報をお伝えできるよう動き回っています。求職者と勤務先のミスマッチを起こさないことも転職エージェントの目的の一つです。
直接聞きにくい内容であっても転職エージェントが包み隠さず情報提供していきますので、どんどん活用していきましょう。
②経験がない業務ははっきりと伝えて自分でも勉強する
経験のない業務ははっきりと伝えないと、できるものとみなされてしまいがちです。自分から積極的に教わりにいったり、自分でも勉強していったりする姿勢を持ちましょう。新しい職場では新人の気持ちを振り返り、新しい業務を吸収していってくださいね。
③人間関係を円滑にするコツは情報収集と素直な姿勢
新しい職場での人間関係を円滑にするコツは情報収集と素直な姿勢を持つことです。その職場で働く看護師の年齢層や職場の雰囲気は転職コーディネーターから情報集することができます。あなたの価値観に合いそうな職場であるか確認していきましょう。
そして、素直な姿勢をアピールすることも大切です。新しい職場ではすでにできあがっている人間関係や風土があります。あなたに不利益でない範囲であれば、その人間関係や風土に溶け込む素直な姿勢をアピールしていきましょう。
ありがちな例ですが、「前の職場ではこうでした!」と根拠のないルールを言い張るのはトラブルの元となりますので止めておきましょう。経験の長い看護師ほどこれまでに培ってきたやり方にこだわってしまいがちです。
まずは人間関係の構築に努め、意見ができる雰囲気になってから自分のやり方を主張しても遅くありません。
まとめ
転職後にありがちな悩みは事前に対策をすることで防げることが多いです。事前の対策のポイントは情報収集にありますので、転職エージェントをうまく活用してみてくださいね!