看護師は副業できる?周りにバレないようにする方法は?
4年目看護師、25歳女性、療養病棟勤務
正社員として働いていますが、いま働いている病院はお給料が低く、一人暮らしということもありもう少し収入を増やしたいです。
転職することも考えましたが、いまの職場はお給料以外にとくに不満はなく、転職活動も面倒なので、できれば転職はしたくありません。
そこで副業をしてみたいのですが、どんな副業をしたらいいのかわからず困っています。それに周りに副業をしている人もいないため、自分が副業していることは病院の人には知られたくありません。
いまの仕事にも慣れ、残業もほとんどないので時間的には余裕があるのですが、いろいろ考えてしまいなかなか行動できずにいます。
もし副業をするなら、どんなことに気を付ければよいですか?おすすめの副業や注意点を教えて欲しいです。
看護師の収入は、同年代の他業種の人と比べると高いとされていますが、働くところによってかなり違いがあります。
さらに夜勤の有無によっても変わるため、なかにはお給料が少ないと感じる人もいますよね。できることなら収入を増やしたいと思う人も多いはずです。
しかし副業を禁止しているところもあり、禁止されていないとしても副業をよく思っていない人もいるため、バレてしまうことを恐れ諦めてしまう人もいるのではないでしょうか。
結果から伝えると、看護師として働きながら副業をすることは不可能ではありません。しかし気を付けなければいけないことがいくつかあるため、今回は副業をするときの注意点やおすすめの副業をご紹介します。
副業をはじめる前に
まずは副業をはじめる前にしっかり確認しておくべきことを見ていきましょう。
そもそも副業はOKか
国立病院や県立・都立の病院などで働く看護師は公務員となるため、基本的に副業は禁止されています。民間病院であれば副業が認められている場合もあるので、まずはいま働いている職場で副業が禁止されていないかを確認しましょう。ほとんどの場合は就業規則に記載されているので、必ず目を通しておく必要があります。もし記載されていない、よくわからないという場合は上司や総務課などに聞いてみるといいでしょう。
確認しないまま副業をはじめ、じつは副業が禁止されていたとなると、バレたときに処罰の対象になりかねないので気を付けてくださいね。
本業に支障が出ないか
副業をするのであれば、本業に支障が出ないように気を付けなくてはなりません。副業をはじめて十分な休息が取れず、体調を崩して本業に支障が出てしまってはいけませんよね。とくに看護師は夜勤もあり生活リズムが崩れやすいため、体調管理が難しい環境にあります。副業をはじめる前にそのことをしっかり理解し、副業をしても大丈夫か考えてみましょう。
副業をバレないようにするためには
副業はしたいけど、していることを知られたくないという人も多いのではないでしょうか。では、副業がバレるリスクを減らすにはどうすればよいのか見ていきましょう。
自分で確定申告をする
職場にバレてしまう理由のひとつは、住民税の支払いです。住民税は前年にいくら収入を得たかによって支払い額が変わってきます。看護師の場合は「特別徴収」といい、毎月のお給料から住民税が天引きされているのが通常です。しかし、副業をすることによって収入が増えると住民税も増えるため、本業の収入と住民税が合わなくなることで副業がバレてしまう可能性があります。
バレないようにするために、副業で得た収入分の住民税は自分で支払うようにしましょう。これを「普通徴収」といいます。
自分で確定申告をする必要があるので手間にはなりますが、副業を知られたくないのであれば必ずした方がよいです。
確定申告は毎年2月~3月に手続きできるので、忘れないように注意しましょう。
本業、副業について人に言わない
副業していることを秘密にしたいなら、あまり口外しないようにしましょう。信頼している人には話しても大丈夫かもしれませんが、周りにいる人に聞こえる可能性もあるため、注意が必要です。また、副業先でも本業については話さない方がよいです。人と人はどこで繋がっているかわかりません。うかつに本業のことを話して「その病院で知り合いが働いている」なんてことにもなりかねないため、本業に繋がりそうな発言は控えるようにしましょう。
看護師におすすめの副業
副業をするならどんな仕事をすればよいか悩みますよね。ここでは、おすすめの副業をご紹介します。
単発の派遣看護師
単発の仕事なら自分の好きな日だけ働けます。しかも、1日だけの勤務も可能なため夜勤がある看護師にもおすすめです。単発の仕事を扱う看護師の派遣会社などに登録すれば、その日にどんな仕事を募集しているのかスマホやパソコンでいつでも確認できます。
介護施設やデイサービス、訪問入浴や健診などいろいろな仕事があるので、興味のある仕事をお試しで経験してみるのもよいかもしれません。
また、看護師の仕事は単発でもほかの仕事に比べて時給が高い傾向にあるため、忙しいけど収入を増やしたいという看護師にはおすすめの副業といえるでしょう。
在宅ワーク
在宅ワークなら誰かに目撃されることもなく安心して作業ができます。具体的にはクラウドソーシングやアンケートモニター、何かを作る趣味があればハンドメイドの物をネット上で販売してもよいです。クラウドソーシングは記事の執筆や簡単なデータ入力など、スマホやパソコン、ネット環境があれば初心者でもできる案件がたくさんあるので、一度見てみてもよいかもしれません。
在宅ワークは時間を気にせず自分の空いている時間を使ってできる仕事が多いため、不規則な勤務の看護師もはじめやすいのではないでしょうか。
飲食店などのアルバイト
気分転換もかねて、看護師とは違う仕事をしてみたい人にはよいかもしれません。しかしほとんどのアルバイトはシフト制であり、数週間前にはある程度のシフトが作られるため、本業との調整が難しいのがデメリットといえるでしょう。とはいえ、単発の仕事と違って一回一回仕事を探さなくてもいいので、その点はメリットと言えます。
夜勤のない看護師や決まった曜日、時間しか勤務のない看護師など、本業との調整がしやすい人におすすめです。
ただし、職場近くのお店で働くのは危険です。同僚や病院関係者が仕事帰りなどに立ち寄る可能性があり、誰かに目撃されるリスクが高いため避けた方が無難でしょう。
まとめ
看護師が副業をすることは可能ですが、本業との兼ね合いや自分の体調管理のことをしっかり考えなければいけません。
看護師の仕事はハードです。副業をしたことによって体調を崩してしまっては、本業にも副業にも支障が出る可能性があります。
しかし、副業でいろいろな経験ができることは視野が広がり、今後の自分にとってプラスになることもたくさんあるはずです。無理のない範囲で、収入を増やしていきましょう。
実際に副業をしてみて、本業との両立が難しいと感じたら、転職も視野にいれてみてください。いまの職場以上に、働きやすくて給与も高い職場があるかもしれませんよ。
いまは転職を考えていない方も、常に求人情報をチェックしておくと、いざ転職活動をはじめたいと思ったときにあわてずに行動できるでしょう。
転職エージェントなら、あなたのニーズにぴったりの職場を紹介してくれますよ。自分のスキルや経験を活かせる職場がたくさんあることを知っておくだけでも、気持ちに余裕をもって働けるでしょう。ぜひ、お気軽に相談してみてくださいね。