看護師の仕事と家庭が両立できずに離婚しそうです。対策はありますか?
20代女性、ICU勤務、夜勤ありのフルタイム勤務
看護師1年目で結婚し、3年目で子どもを授かることができました。当初はとても順調な人生だと思っていたのですが、仕事と家庭の両立ができておらずボロボロです。
仕事は夜勤ありのフルタイムで働いており、委員会や研修などで時間外労働をしています。一方で、家庭は子どもの幼稚園の送迎や家事で手一杯です。ここ数年、まともに休んだ記憶がありません。
夫は仕事を頑張ってくれていますが、家庭のことはほとんど手伝ってくれません。このままだと、不満が溜まり離婚に至りそうです。何か対策はありますか?
看護師の仕事と家庭の両立はとても大変ですよね。「3組に1組が離婚する時代」といわれているように、離婚はとても身近なものになってきています。
離婚が一概に悪いとはいえませんが、結婚生活を継続する意思がありながら離婚に至ってしまうのは避けたいところですよね。
今回は看護師が離婚に至る原因と対策をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
看護師が離婚に至る3つの原因
離婚に至る原因は家庭ごとにさまざまかもしれません。しかし、看護師の家庭に多い離婚の原因は、以下の3つです。
① 多忙によるストレス
② 家事や育児を任されがち
③ 経済力があり離婚後も生活できる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①多忙によるストレス
看護師の仕事が心身ともに疲弊するハードワークなのは、誰もが納得のいくことではないでしょうか。忙しくてストレスが溜まると、どうしても余裕がなくなってしまうのが人間です。とくに看護師は、患者さんの前では笑顔で元気に振舞うことが多く、家庭ではぐったりとしている人も多いです。心に余裕がなくなると、パートナーとも衝突することが増えてしまいます。
②家事や育児を任されがち
看護師の仕事のひとつに「療養上の世話」があり、患者さんの入院生活をあらゆる面でサポートしています。そのため、家事や育児も療養上の世話の延長線上にあるものだと勘違いされがちです。仕事で患者さんの療養上の世話をするのと、家事や育児をするのはまったく別物ですよね。しかし、医療者でない方にはなかなか伝わらずにトラブルになりがちです。
③経済力があり離婚後も生活できる
「1人でも生活できる経済力が欲しいから看護師を目指した」このような理由で、看護師を目指した方も多いのではないでしょうか。たしかに、看護師になれば経済力は身につきますし、需要も多い仕事です。そのため、「離婚すると生活できなくなる」という心配が少なくなり、離婚に踏み切るハードルが低いと考えられます。
離婚に至らないための対策
一般的にはマイナスのイメージの方が強い離婚ですが、中には離婚をしたことによってQOLが上がる方もたくさんいます。しかし、離婚は良くも悪くも生活面に大きな影響を与えますので、離婚に至らないための対策を取ってから、じっくりと考えてみてはいかがでしょうか。
離婚に至る原因を自分に当てはめて分析し、適切な対策を取れると夫婦関係が劇的に改善される場合もありますよ。
まずは夫婦で話し合いの場を設ける
夫婦で話し合いの場を設けることは必須です。自分が不満に思っていることをパートナーに伝えるだけではなく、パートナーの不満もしっかりと受け止めましょう。話し合いのポイントは、1回だけで終わりにするのではなく、定期的に話し合いの場を設けることです。なぜなら、人の気持ちは時間の経過や状況によって変化するものであり、1回だけの話し合いでは思いを伝えきれない場合も多いからです。
お互いの大切にしたいことや、不満に思っていることを共有していきましょう。
仕事や家事の負担を見直す
離婚に至る原因で、「仕事のストレス」や「家事や育児の負担」をあげました。夫婦の話し合いの場で、仕事や家事の負担の見直しを検討してみるのも有効です。夫婦ともにフルタイムで働いているのであれば、条件は同じです。家事や育児の負担の割合が偏り過ぎないように、見直していくのがよいかもしれません。
また、お金に余裕があれば、家事や育児の負担を減らすために投資してみるのもひとつの手です。たとえば、ドラム式洗濯機を購入すれば、洗濯物を干して取り込む作業から解放されます。家事代行を依頼するのも、負担が大きく軽減されるためおすすめです。
夫婦ともに仕事で疲弊しているのであれば、働き方を見直してみる必要もあるかもしれません。いまは働き方が多様化しており、必ずしもフルタイムで働くのがよいとされる時代ではなくなりました。
ぜひ、夫婦で仕事や家事の負担を考え直してみてはいかがでしょうか。
ワークライフバランスの取れる職場へ転職する
看護師は転職がしやすく、職場によってワークライフバランスが大きく変わる職業です。夫婦での話し合いの結果、ワークライフバランスの取れる職場に転職して離婚の危機を乗り越えた方もたくさんいます。看護師が働ける職場はさまざまありますが、転職を成功させるために大切なポイントは、自分にとって何を優先した転職であるかを明らかにしておくことです。すべてにおいて理想的な条件の職場はそうそう見つかりません。
絶対に譲れない条件や、妥協できる条件を考えておくと転職の失敗がなくなりますよ。
シングルの同僚に相談してみるのもおすすめ
離婚を経験したシングルの同僚がいれば、どのような生活になったか話を聞いてみるのもよいのではないでしょうか。離婚は必ずしも最悪の選択肢であるとは限りません。
自分にとってのメリットやデメリットをしっかりと把握し、後悔がないのであれば離婚に踏み切るのもひとつの選択肢です。
より具体的に離婚後のイメージを明らかにするために、相談してみるのもよいかもしれません。
まとめ
今回は看護師の仕事と家庭が両立できずに離婚に至る原因と対策についてご説明しました。離婚はその後の人生に大きな影響を与えるライフイベントです。もし、転職よって離婚を回避できる可能性があるなら、一度検討してみてはいかがでしょうか。
転職エージェントでは、ワークライフバランスを求める看護師さんの転職支援を行っています。職場によって仕事の負担やストレスは大きく変わるものです。もしかすると、環境が変われば、悩みがウソのようになくなるかもしれませんよ。
転職を成功させるポイントは転職者と医療機関のニーズをマッチさせることです。複数の転職エージェントに相談して、あなたのニーズを明らかにしてみてはいかがでしょうか。