看護師の転職は何月入職がおすすめ?
30歳女性、9年目看護師、転職経験なし、夜勤ありのフルタイム勤務
9年目の看護師です。新卒から同じ職場で働いており転職経験はありません。今の職場に大きな不満があるわけではありませんが、新しい分野に挑戦したい気持ちがあり転職を決意しました。
さっそく、転職活動を始めようと思っているのですが、いつから始めたら良いのかわかりません。本音では、できるだけ早く転職活動を進めたいのですが、時期によって転職に有利不利があるとしたら知っておきたいです。
院内での異動を経験しており幅広い経験があると自負しており、転職によってさらに看護師としての幅を広げていきたいと考えています。転職時期に関するアドバイスをいただけると嬉しいです。
基本的に看護師の求人は一年を通してどの時期でも出ています。ですので、転職できない時期というのはありません。
しかし、質問者様のおっしゃるとおり、時期によって求人や受け入れ状況が異なりますので、転職に向いている時期とそうでない時期があるのも事実です。
今回は看護師の転職時期について説明していきます。
看護師の転職は時期によって求人や受け入れの状況が変わる
看護師の転職に向いている時期は、求人が多くて中途採用者をフォローする余裕がある時期です。
看護師の求人は退職者が出て、人員不足になった時に出るものです。ですので、退職者が増える時期に求人も増えると覚えておきましょう。
求人が増える時期に合わせて転職活動をすることで選択肢を増やすことができ、よりあなたの希望に沿った転職を成功させる確率が上がります。
退職者が増えやすいのはボーナス支給後と年度の変わり目です。せっかくならボーナスはもらっておきたいものですし、年度替わりは節目で気分良く転職できますよね。つまり、1月や3月や7月は退職者が出やすいと言えます。
また、看護師の仕事は一般的な職業と異なり患者さん中心に業務が進むため、一年を通して忙しくない時期があまりありません。特にインフルエンザが流行する時期や、大型連休がある時期の稼働日は非常に忙しいものですよね。
退職者が多数出て人員が不足している時期も特に忙しいと言えるでしょう。特に忙しい時期は中途採用者が来たとしても、手厚く指導をするのが難しいかもしれませんので、避けたほうが無難です。
では、転職におすすめな入職時期と転職に向かない時期について、具体的に説明していきます。
転職におすすめな入職時期は1・4・7・10月!
転職におすすめな入職時期は1・4・7・10月です。求人数が多く、中途採用者をフォローする体制が整いやすい時期ですので、積極的に狙っていきたい時期です。
それぞれ見ていきましょう。
■1月
1月は冬のボーナスをもらい年末年始をゆっくり休んで退職する人が多いため、人員が不足しがちな時期です。1月に入職するのであれば、あなたも年の変わり目に区切りをつけて転職できるというメリットがあります。
また、職場によっては新年会などが行われますので、新しい職場にも比較的溶け込みやすい時期であると言えます。
■4月
3月は年間を通して最も退職者が増える傾向にありますので、それに伴い4月入職の求人が多数出ます。転職の選択肢を多く持ちたい方にとっては、最適な入職時期です。
また、自分だけでなく他の中途採用者や新卒者も入職する場合が多いので、職場も受け入れ体制を整えています。新しい職場に馴染めるか不安を抱えている方も、積極的に狙っていきたい入職時期ですね。
■7月
7月は夏のボーナスをもらって退職する人が多く出る季節です。この時期の入職も求人が増えるため、選択肢が増えるので転職におすすめです。
ただし、職場によっては職員の夏休みシーズンと重なっていることもあり、職場が忙しくなっていることもありますので確認しましょう。即戦力としてすぐにバリバリと働きたい方は、あえて狙ってみるのも一つの手です。
■10月
10月の看護業界は異動シーズンです。4月に次いで求人が増える時期でもあります。夏のボーナスをもらった後に少し休んでから入職したい方におすすめです。
転職に向かない入職時期は3・5・8・12月!
転職に向かない入職時期は3・5・8・12月です。これらの時期の共通点は求人が少なく、職場が比較的忙しくて中途採用者のフォローが手薄になりがちなことです。
狙っていた職場の求人が出たというケース以外では避けたほうが無難でしょう。それぞれ見ていきましょう。
■3月
3月は年間を通して最も退職者が増える時期であり、退職者が有給を消化している時期でもあります。普段よりも少ない人員で仕事を回さなければならないため、中途採用者をフォローする余裕がない場合が多いです。
また、求人そのものも3月入職は少ないので避けたほうが無難でしょう。
■5月
5月はゴールデンウィークがあり、連休明けは溜まった業務を一気にこなさないとならないため忙しくなりがちです。また、5月入職の求人は4月に入職した職員が退職したことによる、緊急の埋め合わせである可能性も考えられます。
一概には言えませんが、入職した職員がすぐに辞めてしまう職場は何か問題を抱えている場合があります。求人も少なくあまり入職に向いた時期ではありませんので、じっくりと情報収集をしたほうが良いかもしれません。
■8月
8月は夏休みとお盆期間が重なりますので、最低限の人数で仕事をしている職場が多いです。そのため、中途採用者へのフォローが手薄になりがちです。
■12月
12月は年末年始体制に入っていることや年内退職をする職員が有給消化をしている時期ですので、中途採用者のフォローが手薄になりがちです。
この時期に入職すると年末年始の希望が出しにくく、条件の悪い転職になってしまうかもしれません。
入職時期から逆算して転職活動を始めよう
入職に向いている時期とそうでない時期を紹介しました。転職活動を成功させるポイントは、希望の入職時期から逆算して活動を始めることです。希望の入職時期を決めて、情報収集と退職交渉を計画的に進めていきましょう。
求人の情報収集の際は転職エージェントに相談してみるのがおすすめです。転職エージェントは非公開のものも含めて多数の求人情報を持っています。転職を効率良く進めるために利用してみてくださいね。