コロナの影響で毎日忙しすぎて辛い。もう辞めたいです。
4年目看護師、26歳女性、急性期病棟勤務
コロナの流行によって看護師の負担が増え、最近ではみんな「辞めたい」と言っています。
幸い、私が働いている病院ではコロナに感染した患者さんやスタッフはいませんが、病院で働いている以上、いつか自分も罹患するのではと不安でいっぱいです。
それに、ただでさえ人手不足で忙しい上に、感染対策として関係者以外は病院内に入れなくなってしまったため、私たち看護師が病棟内の清掃をしたり、患者さんの家族が持ってきてくれた着替えなどの荷物を玄関まで受け取りに行ったりと、看護以外の仕事が増え、毎日遅い時間まで帰れません。
この終わりが見えない状態にみんな疲弊しており、その上、医療従事者やコロナ患者に対する差別的言動もあると知り、とても悲しくなっています。
このような状況で、私も看護師を辞めたいと考えるようになりました。しかし、「本当に辞めてしまっていいのか…でも辞めたい…」と繰り返し考える毎日で、精神的に疲れてきています。どうすればよいのでしょうか?
忙しい中、毎日の業務お疲れ様です。一向にコロナウイルスの患者が減らない状況で、さらに感染に対する不安や差別的言動など、気が滅入ることが多いですよね。
いまはどこの病院でもコロナウイルスの流行により、看護師の負担は大きくなっていると言わざるを得ません。実際に退職した看護師は多く、医療従事者の人手不足が問題となっています。
しかし、この過酷な状況で仕事を辞めたいと考える看護師が増えるのは自然なことであり、自分や家族の身を守るために退職を選択する人もいるのではないでしょうか。
反対に、看護師としての責任を果たすという使命感から退職できずにいる人もいるでしょう。どちらにしても、大きな悩みの種であることには違いありません。
そんな悩みを少しでも解消できるよう、どうするべきか考えていきましょう。
まずは自分がいまできることをする
コロナ感染に対する不安や周りの人の言葉に傷つくこともあるとは思いますが、いまは自分ができることをしっかりやることが先決です。
すでに感染対策を行っている方がほとんどだと思いますが、その基本的な感染対策がいまは何より大切であり、看護師自身が感染媒体とならないように気を付けなくてはなりません。
手洗いやマスクの装着、不要不急の外出は避け密となる場所へ行かないなど、院内にコロナウイルスを持ち込まないようにしましょう。
そして院内でも、換気をこまめに行い、休憩室やナースステーションで密にならないように人と距離を取るなど、一人ひとりの意識が大切です。
まずは自分が感染しないこと、院内感染を起こさないようにすることを第一に適切な行動を取りましょう。
看護師を続けるかどうか
「看護師の仕事は好きだけど、いまの状況で続けていくのは厳しい」と退職を考える人も多いのではないでしょうか。しかし退職は大きな決断であり、そう簡単には決められるものではありませんよね。
ただ、退職は本人の自由であり、辞めようと思えばいつでも辞められます。ですので、まずはここで退職しても本当に後悔しないか、じっくり考えてみましょう。
みんなが仕事を辞めたいと言っている状況だと、自分も同じく辞めたいという気持ちになる人は多いものです。加えて、心身ともに疲弊している状態では、ネガティブな思考に傾きやすいでしょう。
しかし、大事なのはみんなの意見ではなく自分の気持ちです。あなた自身が看護師の仕事が好きで、続けたいという気持ちがあるなら、ここで辞めてしまうと後悔するかもしれません。
いまはコロナウイルスの影響でモチベーションが下がることばかりですが、事態が収束するころには、あなたはいまの何倍も成長していることでしょう。
ただ、業務量が多いままだと負担が大きく、心身の疲労は免れません。そこで、感染対策として看護以外の仕事が増えたのであれば、ほかの業務を減らせないか考えてみましょう。
たとえば、毎日やっている救急カートの点検を週に一回にできないか、省略できるような記録はないか、こうした方が業務効率が上がりそうなど、どんどんチーム内のスタッフや師長に提案してみましょう。
どうしても無理な場合は退職をしてもよい
いろいろと考えた結果、やはり仕事を続けるのが難しいと判断した場合は、退職するのもひとつの答えです。
看護師は常に人手不足な傾向にあるため、一旦看護師を辞めても資格さえあれば、いつでも復帰できます。
実際に、ほかの職業に就いたけど経済的な理由などで看護師に戻る人も少なくありません。もしくは、いまの病院を辞めて、もう少し時間に余裕がありそうな病院に転職してもよいでしょう。
ただ、いまはどの病院でもコロナウイルスの感染対策をしており、業務量が増え看護師の負担が大きくなっていることは簡単に予測できます。
また、ほかの職種であっても感染対策は必須であり、人と関わる以上、感染の不安は消えません。看護師よりは感染リスクは下がるかもしれませんが、どこでどんな仕事をしたとしても、いまはコロナウイルスから離れるのは難しいといえるでしょう。
まとめ
コロナウイルスの感染が拡大し続けている状況では、心身ともに疲弊し、今後も退職を申し出る看護師は増えていくと予想されます。しかし、その波に飲み込まれることなく、もう一度冷静に自分の意志を確認しましょう。
看護師は責任感が強い人が多いといわれています。そのため、「同じ状況に苦しむ同僚や、誰かの手助けを必要としている患者さんを置いて、自分だけ辞めてしまっていいのだろうか」と悩み苦しんでいる人もいるでしょう。
しかし、「退職=逃避」ではありません。仕事を続けることが無理と判断した場合、辞めてもいいのです。そして、自分にできることをすればよいのではないでしょうか。
まずは悩み苦しむよりも、厳しい状況の中、ここまで懸命に戦ってきた自分をほめてあげましょう。一部の人の差別的言動にショックを受けるかもしれませんが、世間の人は看護師が過酷な状況下でがんばっていることをちゃんとわかってくれています。
看護師の仕事を続けるにしても辞めるにしても、「いま自分にできることをする」ということは変わりません。他人の意見を聞くことも大切ですが、自分が納得できる道を選んでくださいね。
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いまは心身ともに疲れ果てて転職を考えられない方も、まずは相談することからはじめてみてはいかがでしょうか。