年齢の離れたスタッフとのコミュニケーションの取り方がわからない
20代女性、腫瘍内科勤務、転職経験なし
職場での人間関係で悩んでいます。
とくに年齢の離れたベテランスタッフとのコミュニケーションが苦手で、緊張してしまいうまく話せません。ベテランスタッフの方は優しく、丁寧に接してくれているのにうまくコミュニケーションが取れず、申し訳ない気持ちです。
たとえば、申し送りや報告をする際に、必要以上に緊張して自分でも何を言っているのかわからなくなることがあります。ほかにも、休憩室でベテランスタッフの方と一緒になると、自然な会話ができずに黙り込んでしまいます。
このままでは良くないと思いつつも、改善できずにいます。どうすれば、年齢の離れたスタッフとスムーズにコミュニケーションが取れるようになるのでしょうか。
年齢の離れたスタッフとのコミュニケーションは、苦手な方にとって大きな悩みですよね。
「ジェネレーション・ギャップ」という言葉が世間に浸透し、世代間による価値観や考え方の違いが注目されるようになりました。これは質問者様以外にも、年齢の離れた人とのコミュニケーションに悩む人が多い、ということを意味します。
そこで今回は、年齢が離れたスタッフとのコミュニケーションの取り方についてご説明します。
年上のスタッフも年下のスタッフへの接し方で悩んでいる
まずは、年上のスタッフも年下のスタッフへの接し方について悩んでいることを知ることからはじめるとよいかもしれません。悩んでいるという点では年上のスタッフも同じだと考えると、少し親近感が湧いてきませんか。
では、年上のスタッフが年下のスタッフへの接し方で悩むことについて具体的に見ていきましょう。
①年下のスタッフだけで固まっていると声をかけにくい
年齢の離れたスタッフに声をかけることは、少し勇気がいることですよね。その上、声をかけたい年下のスタッフが、年の近いスタッフだけで固まっていると、なおさら声をかけにくいものです。あなたも、年上のスタッフ同士が固まって話している場面を想像すると、わかりやすいかもしれません。少し声をかけにくい感じがしますよね。
ただし、必要な場面においては、年の近いスタッフに声をかけることは問題ありません。あくまで、仕事中は必要以上に年の近いスタッフ同士で固まるのは避けた方がよいかもしれない、という意味です。
②指導を人格否定と捉えられないか不安
「いまの若者は打たれ弱く、指導しにくい」このように考えている指導者クラスのスタッフは、少なくありません。そのため、実際の指導の場面では、どのような言葉を使えばよいか迷ってしまうようです。看護師の仕事は患者さんの生命にかかわる内容も多いです。そして、チームで働く職業でもあるため、一定の協調性やチームワークはかかせません。
そこで意識するとよいのは、指導は改めるべき行動に対して行われており、人格とは関係がない、ということです。たとえ厳しく繰り返し指導されたとしても、「自分はダメな看護師だ」とは思わず、行動を改善することだけを考えると、指導を受け入れやすいですよ。
③友達感覚で話しかけられて困る
いまの10~20代のスタッフは、幼いころからSNSでのコミュニケーションに慣れ親しんで育ってきました。対して30代以上のスタッフは、対面でのコミュニケーションを重視して育ってきています。主に使用してきたコミュニケーション方法の違いにより、違和感を覚える年上のスタッフは多いものです。看護師としての立場は同じかもしれません。しかし、年齢の離れたスタッフに対して友達感覚で接するのは不適切かもしれませんよ。
年上のスタッフとのコミュニケーションを円滑にするポイント
では、年上のスタッフとのコミュニケーションを円滑にするためには、どのような点に気をつければよいのでしょうか。
押さえておきたいポイントを3つご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
①最低限の敬語やマナーは身に着けておく
まずは、社会人としての一般的な敬語やマナーを身に着けることからはじめてみましょう。社会人としての敬語やマナーは、年上のスタッフとのコミュニケーションだけでなく、さまざまな場面で役立ちますよ。敬語やマナーの勉強方法は、本で学んだり、インターネットで検索したりするのが手軽でおすすめです。どのような相手に対しても、はじめは丁寧な対応を心がけ、打ち解けてきたタイミングで距離を縮めるとうまくいくかもしれません。
②「看護」という共通言語を最大限活用する
「年上のスタッフと会話で何を話題にすればよいかわからない」という方におすすめなのが、「看護」という共通言語を活用することです。年齢が離れていても、看護師であることには変わりはありません。ですので、患者さんを中心に、どのような看護を展開するかを話題の切り口にするとスムーズに会話できるのではないでしょうか。会話がスムーズになるだけでなく、自分の看護を高めるきっかけにもなります。
少し勇気がいるかもしれませんが、思い切ってチャレンジしてみてください。
③こちらから「あいさつ」をしてコミュニケーションの下地を作る
コミュニケーションの基本は、やはり「あいさつ」です。あいさつをするのに理由は必要ありませんので、こちらから積極的にしていきましょう。あいさつをかかさず行うことで、コミュニケーションの下地ができます。そうすると、用事があって年上のスタッフに声をかける場面での、心理的ハードルがグッと下がりますよ。
また、こちらからあいさつをして、相手が返事をしたタイミングで聞きたいことをサラッと聞くのも有効です。コミュニケーションの切り口としても便利ですので、こちらからのあいさつを習慣にしてみましょう。
まとめ
今回は年の離れたスタッフとの、コミュニケーションの取り方についてご説明しました。相手の気持ちを考えながら、こちらから配慮することが大切です。患者さんとのコミュニケーションにも役立ちますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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