先延ばしにするクセがあり仕事が進みません
20代女性、心療内科勤務、転職経験あり
仕事を先延ばしにしてしまうクセがあり、悩んでいます。やらないといけないと頭ではわかっていながらも、仕事に取り掛かれない自分が嫌いです。
たとえば、勉強会の資料を作らなくてはいけないときに、ギリギリまで手をつけることができません。結局、直前にやっつけ仕事で資料を作成してしまい、せっかくの勉強会を効果的に行うことができません。
なぜ、私は大切な仕事でも先延ばしにしてしまうのでしょうか。そして、どのようにして改善していけばよいのでしょうか。
先延ばしグセに悩む看護師は意外と多いのかもしれません。計画通りにコツコツとこなせば無理なく終わる仕事も、先延ばしにしてしまうと余裕がなくなってしまいますよね。
しかも、看護師の仕事は緊急入院や急変などで、予定が狂ってしまうことも少なくありません。前倒しで仕事を進めて、常に余裕をもっておきたいものですよね。
そこで今回は、先延ばしによるデメリットや原因、そして対策について説明します。ぜひ、参考にしてみてください。
先延ばしの3つのデメリット
まずは、仕事を先延ばしにしてしまうことによる、3つのデメリットから確認していきましょう。
①仕事に余裕が持てなくなってしまう
最大のデメリットは、何と言っても「仕事に余裕がなくなる」ことです。時間に余裕があるからと、仕事を先延ばしにしている時に限って、思わぬ仕事が割り込んできてしまいます。仕事に余裕が持てなくなると、時間に間に合わなくなったり、ミスをしてしまったりと悪いことばかりです。おまけに、ミスの尻ぬぐいのために余計な仕事が増えてしまい、ますます余裕がなくなるという「負のスパイラル」が生まれてしまいます。
②周囲からの信頼を失ってしまう
いつもギリギリの仕事をしていると、周囲からの信頼を失ってしまいます。「間に合っているからいいじゃん」と思う方もいるかもしれません。しかし、先延ばしして仕事がギリギリになってしまうということは、少しでも予定外のことがあれば間に合わなくなってしまいます。
そのため、大切な仕事や期限を厳守しなければならない仕事ほど、任せられなくなってしまいます。信頼を築くのは大変ですが、失ってしまうのは一瞬です。
③成長の機会を逃し自信が持てなくなる
周囲からの信頼を失ってしまった結果、成長のきっかけとなるような仕事が割り当てられなくなります。すると、成長の機会を逃してしまい、いつまで経っても同じ仕事や簡単な仕事ばかりしなければなりません。いつまでも成長できないでいると、少しずつ自分に自信が持てなくなってしまいます。後から入職してくる年下の後輩が、どんどんと仕事を任される中、自分だけ置いてけぼりになってしまうのは辛いですよね。
つい先延ばしをしてしまう原因
続いて、つい仕事を先延ばしにしてしまう原因についてみていきましょう。原因は人それぞれ異なりますので、自分自身に当てはめて考えてみましょう。
仕事の見通しが甘く、優先順位を把握できていない
先延ばしグセのある人の多くが、仕事全体の量や優先順位を正しく把握できていません。それゆえ、本来であれば優先すべき仕事を後回しにしてしまったり、いざ仕事に取り掛かってみると思ったよりも時間がかかったりしてしまいます。作業の早さ自体は、ほとんどの看護師において大差はありません。しかし、優先順位のつけ方がうまく、適切なペース配分ができる看護師ほど、余裕を持って仕事をしているように見えるのです。
完璧を求めがち
意外に思われるかもしれませんが、完璧を求めがちな人も仕事を先延ばしにしがちです。一見すると、仕事を計画通りに進めないと気が済まなさそうに思われますが、案外そのようにはなりません。なぜなら、完璧を求めがちな人は、しっかりと準備ができるまで仕事に手を付けたがらない傾向があるからです。その結果、仕事は先延ばしになってしまい、人一倍に自信を失ってしまいます。
周囲を頼れない
やることが多すぎると人はやる気を失って、先延ばしにしがちです。ところが、看護師は「ヒト」を相手にする仕事なので、どうしても予定通りに仕事が進まないことがあります。本来であれば、スタッフ間で仕事が偏った場合には、周囲と助け合っていかなければなりません。しかし、先延ばしグセのある人は、自分だけで何とかしようという気持ちが強くて、周囲を頼ることができません。
その結果、多くの仕事を抱え込んでパニックになり、先延ばしにしてしまうのです。
先延ばしをしないための対策
最後に、先延ばしをしないための対策を紹介します。なかなか人の性格やクセ自体を変えることは難しいですが、工夫すれば仕事で困る場面は減るかもしれませんよ。
①やるべき仕事と優先順位を整理するクセをつける
仕事が多くなると何から手を付けていいかわからなくなってしまいますよね。ですので、まずはやるべき仕事を工程からすべて洗い出し、優先順位をつけるクセをつけてみましょう。すると、何から手をつけるべきか明確になり、細切れの時間でも少しずつ仕事を進められますよ。
②いきなり完璧を求めず、とりあえずはじめてみる
看護師は業務中でも、ナースコールなどで割り込みの予定が入ってしまうものですよね。そのため、なかなかまとまった時間を確保できません。そこで意識すべき点は、「とにかくはじめる」という意識を最優先に考えることです。準備が整っていなくても、とりあえずはじめてみると思いのほか仕事が捗ることも珍しくありませんよ。
③ほかのスタッフとの協同を前提にする
「自分の仕事をしている」という意識を捨てて、「チームで一定の仕事をしている」という意識をもちましょう。自分に仕事が集中していればほかのスタッフに協力を求め、逆にほかのスタッフが困っていれば、率先して協力して助け合える環境が大切です。普段からコミュニケーションを意識して行い、互いの仕事量を把握して協同できる関係性作りを意識するといいですよ。
まとめ
今回は仕事を先延ばしするクセについて説明しました。先延ばしはデメリットが多く、逆にメリットは何もありません。記事を参考に少しずつ改善していくとよいかもしれません。
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