プリセプターを任されることになったのですが、新人を指導する自信がありません。|看護師の転職お悩み相談【看護師ドットワークス】

プリセプターを任されることになったのですが、新人を指導する自信がありません。

3年目看護師、24歳女性、外科病棟勤務

先日上司から、4年目でプリセプターを担当するように言われました。新人のころに比べれば日々の業務は落ち着いてできるようになりましたが、新人の指導ができる自信はまだありません。

同期の看護師同士の会話でも、「良い関係が作れなかったら」「間違ったことを教えてしまったら」といった、プリセプターを任されることの不安の話題ばかりになっています。

こういった不安を解消するにはどうしたらいいでしょうか?

看護師の転職お悩み相談の質問

相談ありがとうございます。4年目からプリセプター担当するということで、看護師として新たなステップを踏み出しますね。

4年目といえば、やっと日々の業務や職場環境にも慣れてきた時期ではないでしょうか。仕事やプライベートが安定しているときに、新たな仕事を言い渡されると考える時間がある分、不安も大きくなってしまいますよね。

私も相談者さんと同じように4年目でプリセプターを担当しましたが、担当する半年前から不安でいろいろと思考を巡らせていたのを思い出します。

そこで今回は、相談者さんの抱いている不安を解消するために、「プリセプターを担当する意味」と「指導する看護師と良好な関係を築く指導」について解説していきます。

プリセプターを担当する意味

学生時代に、勉強や部活動で後輩などを指導した経験があっても、社会的な責任がともなう状態で「人に何かを教える」という経験は、多くの看護師がプリセプターという役割を通してはじめて経験します。

責任感があればあるほど、この役割に不安を感じてしまうのは当然のことです。私自身も、「上手に教えられなかったらどうしよう」「自分のせいでミスをしたら……」とプリセプターを担当する前は不安な日々を過ごしていました。

まずは、プリセプターを担当する不安を解消するために、プリセプターを任された意図とプリセプターを取り巻く環境について知っておきましょう。

なぜ3~4年目の看護師にプリセプターを任せるのか

「新人看護師を指導するなら、自分よりもベテラン看護師のほうが知識も技術もしっかりしているのに……」と考えたことはありませんか。もちろん、新人看護師だけの成長や知識・技術の面を見ればそのとおりです。

しかし、まだ経験年数の少ない看護師にプリセプターを任せることには、「プリセプターと新人看護師が一緒に成長していってほしい」という明確な意図があることを知っておきましょう。

プリセプターと聞くと、新人看護師のメンタル面や日々の業務をサポートするという役割から、新人看護師の成長ばかりに目がいってしまいます。

しかし一方で、プリセプター制度には「人を指導する」ことを通して、プリセプターに看護師としての責任感をより強くもってほしいという狙いがあります。

また、これから経験年数を重ねていくと、病院の委員会への参加やリーダーナースなど自分の看護業務以外の仕事も、次々と求められるようになるでしょう。

このような多重業務に直面した際に、プリセプターとして指導を行いながら、自分の看護業務を実践した経験が活きてくるはずです。

プリセプターを取り巻く環境

プリセプターになると、どうしても「全部自分が教えなければ」という意識が生まれてしまいます。しかし、新人看護師の指導は職場全体で行うというのが、現在の考え方の主流です。

そのため、新人看護師の指導をプリセプター1人が担うといったことはないので安心してください。具体的な仕組みとしては、エルダーやアソシエイト、教育担当と呼ばれるプリセプターを経験した看護師が、プリセプターを補助する役割として置かれていることが多いです。

エルダーやアソシエイト、教育担当の先輩看護師は、技術や知識の面で「本当にこれであっているのかな」「どういう風に教えたらいいのだろう」といった悩みを解決してくれる心強い存在です。私もプリセプターとして迷ったときは大変お世話になりました。

正しい知識や技術を教えられるかという点で不安を感じたときは、まずは上司や先輩に相談してみましょう。

新人看護師と良好な関係を築く指導

プリセプターの悩みとして一番多いものは、新人看護師との関係性の築き方だといわれています。一方で、新人看護師としてもプリセプターとの関係の築き方は大きな悩みの種ですよね。

つまり、お互いが良い関係を築いていくのに不安を抱えている状態です。新人看護師は職場環境にも慣れてはいませんし、看護師という責任からそれ以外の不安もたくさん抱えているはずです。

そのため、同じような不安を抱えていたとしても、メンタル面のサポートも担っているプリセプターから歩み寄ってあげましょう。せっかく指導するなら「不安だったけど、この人がプリセプターで安心した」と思ってもらいたいですよね。

そこで、一部ではありますが新人看護師と良好な関係を築くための指導方法や考え方を紹介します。

新人看護師の自己効力感を高めてあげる

新人看護師の自己効力感を高めることで、モチベーションが向上し業務や学習に積極的な姿勢となって、良い関係性を築く手助けになります。

具体的な方法としては、技術や知識ごとに「短期目標」と「長期目標」を設定し達成することで、新人看護師が自分の成長を実感できるような指導を行ってあげましょう。

自分が新人だったころを思い出す

新人看護師の指導がうまくいかないと、「一生懸命教えているのに、なんでできないのだろう」と新人看護師になんらかの問題があると考えがちです。気をつけなければならないのは、新人看護師の悩みに気付けず、関係性が悪くなる負の連鎖ことです。こういったときは、まず自分の指導を見直してみましょう。

「自分が新人のときはどういう指導をされたのか」「何がきっかけでできるようになったのか」や「こういうとき、どういう言葉をかけてほしいか」など、自分が新人看護師だったころを思い出し、新人看護師の立場となって接する心掛けをしてみてはいかがでしょうか。

そうすることで、新人看護師は抱えている悩みをプリセプターへ伝えやすくなりますし、良好な関係を築く手助けになるはずです。

まとめ

プリセプターと新人看護師はともに成長し、看護師として新たなステップへ進むことを期待されています。また、それぞれが色々な不安を抱えていることを理解しておきましょう。

指導や関係性で悩んだときは、この記事の内容を参考にしたり、プリセプターのサポート体制を利用したりして、新人看護師の立場になって一緒に解決していく姿勢が大切です。

そうすればきっと、良好な関係を築け、お互いが看護師として大きく成長していけるのではないでしょうか。

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