転職後の新しい職場に慣れるコツはありますか?
20代女性、脳外科所属、転職経験なし
はじめての転職を計画しています。ですが、新しい職場でうまくやっていけるか心配です。知らない人だらけの人間関係に溶け込めるか、はじめての業務をちゃんと覚えられるのか、など考え出すと転職を躊躇してしまいます。
いまの職場で転職経験のある先輩に話を聞いてみると、「すぐに慣れるから心配ないよ。」と言ってくれましたが、それでも心配です。
このままでは、転職そのものを諦めてしまいそうです。どのように対策を立てればよいのでしょうか。
転職を計画されているのですね。たしかにはじめての転職で、知らない職場でうまくやっていけるのかは、とても心配かもしれません。
同じ看護師の仕事といっても、職場が変わると人間関係や業務内容もガラッと変わってしまうものです。
今回は新しい職場に慣れるコツについて、業務や人間関係、心構えの視点から説明します。ぜひ、参考にしてみてください。
業務に慣れるコツ
まずは、業務に慣れるコツから見ていきましょう。看護師の仕事といっても、同じ病院内でも部署が変われば業務内容は大きく変わってきます。ましてや、転職ともなれば1から仕事を覚えなおす、くらいの気持ちでいてもよいかもしれません。
メモを見ながら業務ができればOK
職場が変わると新しい業務、疾患、ケアなど覚えることがたくさんありますよね。すべてをいっぺんに覚えなければいけないと考えると、それだけで気持ちが重くなってしまうものです。ですので、最初の内は新しく覚えたことを詳しくメモを作成しましょう。そして、メモを見ながら手順を確認しつつ、業務を行える状態になっておけばOKです。
たとえば、検査や処置などは職場によって準備する物品や書類などが異なります。「前の職場と違って○○が必要だから…」と頭で考えるのでなく、メモを見て「○○と△△を準備して、手順は…」といった具合に準備をすれば気持ちが楽なのではないでしょうか。
新しい職場ではわからないことだらけで、ストレスがかかりがちです。できるだけ考えなくて済むことを増やしていきましょう。
職場ルールに合わせるのも大切
新しい職場で仕事をはじめると、以前の職場と同じ目的の業務でも手順や内容が少し異なる場合があります。そのような場合は、以前の職場のやり方は一旦置いておき、新しい職場のルールに合わせるのがよいかもしれません。なぜなら、職場ルールには作られた経緯や理由が必ずあるからです。それを新しく入職した人が無視してしまうと、ほかのスタッフの反感を買ったり、思わぬ危険にさらされてしまったりするかもしれません。
ただし、まれに間違った手順や古い根拠が正されないままの職場ルールもあります。訂正が必要だと思った部分は、上司に相談してみるといいですよ。
また、以前の職場で採用されていたやり方の方が効率良く、安全である場合もあるかもしれません。その場合も、独断で実施せずに上司に相談したり、病棟会などで提案してみたりしてみるのがいいでしょう。
人間関係に慣れるコツ
続いて人間関係に慣れるコツについてみていきましょう。職場が変われば人間関係はリセットされ、1から関係を築かなければなりません。
とくに看護師はお互いにチームとして協力し合う職業です。たとえ業務や看護がしっかりとできる人であっても、職場での人間関係がうまくいっていなければ看護師として機能できません。
素直な態度が肝心
人間関係の形成において何よりも大切なのは、素直な態度で新しい職場を受け入れることです。職場が変われば、そこにいる人間も違い、それぞれの文化があります。そのため、「以前の職場ではこうしていましたので」「私のやり方でやります」といった、素直といえない態度はNGです。
新卒の頃の気持ちを思い出し、新しい職場でのやり方を素直な気持ちで受け入れましょう。そうすれば、不要な人間関係のトラブルは避けられるのではないでしょうか。
相手のタイプを見極めた関わりを考える
もうひとつ、人間関係形成において大切なポイントは、相手のタイプを見極めて適切な対応を考えることです。「相手によって態度を変えるのは良いことなの?」と思う方もいるかもしれませんが、態度を変える目的が人間関係をスムーズにすることであれば問題ありません。たとえば、報告の場面では結論を急ぐ人には結論から話し始めたり、経過をしっかりと聞きたい人には経過から話し始めたりします。このように、普段の業務の中でも相手のタイプに合わせた対応を心がけていくといいかもしれません。
心構えのポイント
最後は心構えのポイントについて説明します。具体的なアドバイスではありませんが、適切な心構えをもっておくことで、新しい職場で受け入れてもらいやすくなりますよ。
他者に「与える気持ち」をもつ
慣れていない環境で働いていると、どうしても他者に対して「○○して欲しい」という気持ちを抱きがちです。しかし、新しい職場に慣れるためには、こちらから先に他者に与えることを意識しましょう。まだ仕事に慣れていなくても、他者をよく観察することであなたにもできることが見つかるはずです。たとえば、挨拶のような小さなことからでも構いませんので、こちらから先に与えていきましょう。
人は与えてくれる人に対して、お返しをしたくなる「返報性」という性質を持ちます。そのため、先に他者に与えておくことで、あなたが困っているときには他者が助けてくれるはずですよ。
経験があっても新しい職場では新人だと割り切る
どれだけ看護師経験があったとしても、新しい職場では新人です。新卒の頃のように疾患や看護の勉強をやり直し、先輩看護師から学ぶ気持ちをもつようにしましょう。
また、年下で経験年数が浅い看護師に対しても、最初の内は敬語を使って丁寧に接するのが無難です。少しずつ関係性ができてきたら、砕けた話し方に変えていくのがよいでしょう。
まとめ
今回は転職後の新しい職場に慣れるコツについて説明しました。新しい環境に飛び込むのは誰にとっても不安なことですよね。今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
転職活動を一人で進めるのは不安ではないでしょうか。不安を抱えたままでは転職活動を進めるのは困難かもしれません。
転職エージェントでは、あなたの不安が少しでも解消されるように、さまざまな情報提供を行っています。一人で不安を抱えず、まずはお気軽にご相談ください。