コロナについて一言いたくてたまりません
4年目看護師、20代女性、コロナ病棟勤務
コロナ病棟で勤務する4年目看護師です。元々、脳外科病棟に勤務していたのですが、半年前に異動となりました。
国のため、患者さんのためと思い、コロナ病棟への異動を受け入れましたが、いつ自分がコロナに感染するかわからないという不安、いつまで経っても感染が落ち着かない、業務量が増えたことによる毎日の残業、感染のリスクを考え、休日も家で過ごす毎日。身体的にも精神的にも辛く、絶望を感じる程です。
コロナにより失業した人がいる中、仕事があるだけマシだとは思いますし、コロナ対応は看護師の使命だとも思っています。しかし、終わりの見えない戦いに、心身ともに限界を感じています。
コロナ禍の今、看護師として働いているみなさんは、どうやって仕事に対するモチベーションを上げていますか?
コロナ病棟での勤務、本当にお疲れ様です。私はコロナ病棟ではありませんが、救急外来で勤務しており、すべての患者さんに対してフルPPE装備で対応を行っています。防護服を着て勤務するのは、暑かったり、息苦しかったりと、結構辛いですよね。
コロナ感染と常に隣り合わせで、感染拡大は落ち着かず、患者数は増え、看護師の業務も増えるばかり。身体的にも精神的にも負担が大きくなっているのに給料は上がらない、手当もない、ボーナスは削減される。さらには、感染のリスクを考え、プライベートの行動も制限されています。仕事に対するモチベーションを保てないというのが現実ではないでしょうか。
このような現状がこれからも続くようでは、離職者はさらに増えていくでしょう。そこで今回は、少しでも医療従事者の辛さが伝わるよう、コロナ対応の実際の様子、看護師が直面しているコロナ禍で働く辛さなどを紹介します。
病院のコロナ対応の実際
通常の看護業務だけでもかなりの業務量ですが、コロナ感染拡大により、看護師の業務量はさらに増えているのが現状です。コロナ対応により、増えた業務には以下のようなものがあります。
防護服着用
自身が感染しないために身につける防護服。防護服は暑くて、息苦しい、汗が蒸れるなどの不快感を与えます。また、着脱に時間がかかり、脱ぐときに感染しやすいため、極力脱がないよう長時間防護服を着続けます。そのため、トイレにも気軽に行けないため、水分補給を控えている看護師は少なくありません。女性看護師だと生理中の経血の漏れなどに悩む声もあります。
清掃
病院の清掃は清掃業者が請け負っていますが、コロナ患者がいる病院では対応できないという業者が多く、病室だけでなく廊下やトイレ、ナースステーションなど病棟すべての清掃を看護師が行っている病院もあります。ゴミの収取
ゴミの収取も通常清掃業者が行っていますが、上記と同様の理由で看護師が行っています。患者の荷物の受け取り、買い物代行
コロナ病棟では面会が禁止されているため、入院中に必要な物品の受け取りや、院内のコンビニや売店への買い物代行などを看護師が行っている医療機関もあります。高度な医療機器への対応
集中治療室では、人工呼吸器やECMOの稼働は日常的になっています。集中治療室が満床の場合、一般病棟でも人工呼吸器を使用している患者さんを診なければなりません。高度な医療機器の対応は、すべての看護師ができるわけではなく、知識・経験が必要です。また、体位変換や清潔ケアにも人手が必要となるため、ただでさえ人手不足なのにマンパワーが足りません。
コロナ病棟ができたことによる影響
コロナ病棟ばかりが注目されがちですが、ほかの病棟もコロナ病棟ができたことにより、業務量が増えています。緊急入院の増加、他科の患者の受け入れ、看護師がコロナ病棟へ異動、コロナ病棟の看護師が感染した場合はスタッフを補充するため、ほかの病棟は常に看護師不足といった問題を抱えています。コロナ対応以外で辛いと感じること
コロナ禍で看護師として働くことは、自身の感染への恐れや、業務量の増加だけが辛いわけではありません。ここでは、コロナ対応以外で看護師が辛いと感じていることを紹介します。
給与
コロナ感染のリスクを抱え、業務量が増えても給料は増えず、コロナ対応手当もない。コロナ感染拡大により、病院の赤字経営の病院が多く、ボーナスが減額となった医療機関も少なくありません。身体的、精神的負担だけが増え、給与に反映されなければ、使命感だけでは気持ちを支えられなくなってしまいます。ストレス発散方法がない
感染のリスクを避けるため、スタッフに行動制限を通達する医療機関は多くあります。外出、外食、旅行の禁止、友人や家族にも会えず、休日は自宅で映画やドラマを見るか、ゲームなどをする日々。多大なストレスを抱えているのに、ストレス発散方法がなく辛い思いをしている看護師はたくさんいます。医療従事者に向けた心無い言葉
病院勤務をしていることで、バイ菌扱いをされる、同居中の家族も家族に看護師がいるということで「コロナに移る!」と避けられることがあります。心無い言葉に傷ついた看護師は少なくありません。コロナ禍の今、モチベーションを上げるためにやるべきこと
患者数の増加、常に満床状態、医療従事者の人員不足など、このままコロナ感染拡大が収まらなければ、医療崩壊も現実のものとなってしまいます。看護師は感染リスクを抱えながらも、責任感と使命感で何とか自分を奮い立たせ、日々業務を行っています。
看護師として、患者さんのために責任感をもって働くことは非常に素晴らしいことです。しかし、コロナ対応には明確な答えがありません。コロナ禍の今、モチベーションを上げるためには、自分ではコントロールできない部分に執着しすぎないことが重要です。
日本でもようやくコロナの予防接種がスタートしました。一般の方への接種が進めば、状況は少しずつ変わっていくでしょう。一日でも早く幸せな日常が戻ることを願いながら、自分の心と身体の健康を守ることも忘れないでくださいね。
今の状況で働き続けられないと判断したときは、働く環境を変えることも選択肢のひとつです。看護師ドットワークスでは、専門のコーディネーターが一人ひとりのキャリアプランに沿った最適なプランをご提案しています。
選択肢を多くもつことで気持ちに余裕が生まれるため、モチベーションも上がりやすくなりますよ。
まとめ
コロナ禍で働く看護師は多大なストレスを抱えています。自身の感染のリスクをはじめ、今にも現実となりそうな医療崩壊、コロナ収束の目処が立たない不安、会いたい人にも会えず、行きたいところにも行けないという現状が続くなか、何とか自分を奮い立たせ、毎日医療現場でコロナと戦っています。
毎日辛い日々で、限界を感じている看護師の方は少なくないと思いますが、患者さんのために、自分の身を守りながら一丸となって頑張っていきましょう!
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