仕事の優先順位のつけかた
21歳女性、2年目看護師、転職経験なし、病棟看護師
2年目の病棟看護師です。毎日仕事が沢山あります。決まってやる仕事がある上に、更に急に追加で仕事が増えたりします。
日常業務の優先順位のつけかたがよく分からず、仕事が上手く終わらせられなかったり、先輩に「どうしてまだ〇〇してないの!」と注意されてしまう回数が多く落ち込んでしまいます。上手に仕事の優先順位をつける方法を教えてください。
仕事の優先順位のつけ方は難しいですよね。たくさんある仕事の中、どれから手をつければいいのか。と悩みますよね。分かりやすく説明するために、日勤帯での仕事を例にあげて説明していきます。
優先順位のつけ方
さあ、今から日勤のお仕事が始まります。まず、今日のあなたの患者さんの受け持ち人数は何人ですか?1人、1人の患者さん毎にケアする内容は違いますよね。
点滴があったり、検査があるので、送り迎えをしたり、清拭をしたり。あぁ〜、今日もやる事が盛りだくさん。どこから手をつけよう。。
優先順位をつけるポイントは、
① 患者さんの安全・安楽
② ナースコール
③ オンコールの仕事(検査出しなど)
④ 時間的な決まりがある仕事(点滴・血糖値チェック/インスリン注射・バイタルサイン測定など)
⑤ 日勤帯のどの時間にしてもいい仕事(清拭・洗髪など)
この順番で考えてみましょう。本当はやるべき仕事を書き出して、計画を立てるのが一番良いと思います。
ナースコールがなったら優先度を1番に上げて対応しましょう。患者さんの話を聞き、今すぐ対応すべきか、後でも平気なのかを判断します。次はオンコールの仕事(検査出しなど)です。
検査など、時間が決まってない事も結構ありますよね。検査室の状況で呼び出されます。こういう事は優先順位をあげて対応しましょう。なぜなら、他にも検査を待っている患者さんが沢山いるからです。
他の病棟の多くの患者さんが検査を待っているのです。検査室が空いているというロスタイムがなくなる様に対応しましょう。これを後回しにしてしまうと、患者さんを早く連れてきて欲しい。と再度検査室から連絡が来て、先輩からは「まだ検査出ししてないの!」と言われてしまうでしょう。
検査などで病棟を離れる時には必ず、リーダーなどに報告して行きましょう。忙しいからと声をかけずに、病棟を離れてはいけません。また、この時に中途半端の仕事がある場合は、他のスタッフに頼んでいきましょう。でも、何でもかんでも頼むのではなく、必要最低限の事だけお願いしましょう。
次は時間の決まりがある仕事です。例えば点滴や、排液の締めだったり。これらは、必ずその時間にしなければならないですよね。では、10時の点滴と、排液の締め。どちらを先に行いましょう。
点滴はすぐに終わるものではないですよね。抗生剤をつなげて終わるのに、30分はかかりますよね。まずは点滴を繋げてから、排液の締めをしましょう。点滴も1人じゃなくて、何人もいると点滴をつなげるだけで時間がかかりますよね。
この時、どの患者さんから点滴をつなげたらいいか考えましょう。点滴も人によってはメインの側管から抗生剤をつなげる人と、抗生剤単体を投与する人。どっちからはじめましょう。
私なら、メインの点滴があって側管からつなげる人を先にします。理由は10時の抗生剤の点滴をする人が5人いたとします。最初の人の点滴をつなげてから、5人目の点滴をつなげ終わるのに、移動時間を考えたら20分くらいはかかると思うのです。
点滴する患者さん全員が同じ部屋にいればもっと短い時間でできると思いますが。今回は全員違う部屋という事で。点滴をつなぎ終わった時点で、1番目につなげた点滴はあと10分で終わってしまいます。
あと10分で排液の締めを行えるでしょうか。確認すべき患者さんの排液が汚物室や排液室などに全てまとまっていれば良いですが、バルーンが入っている人なら、その患者さんの所に行かなければいけません。
行ったりきたりしていたら、10分では終わらないかもしれません。メインがある人で側管から抗生剤をつなげたなら、万が一、抗生剤が終わってしまってもメインがあるのでつまる心配はないですよね。
これが抗生剤単体だけの人だと、終わって時間が経ってしまったら、針先が固まってしまいます(留置針の場合)。翼状針で点滴したにしても、終わったなら早く抜針してあげたいですよね。
ですので、抗生剤単体投与の人は最後にします。そうする事で、そこから30分、同時進行の時間が取れるからです。そして最後に時間の縛りのない清拭などをしましょう。午前中に全員出来なければ、午後にすればいいでしょう。
優先順位をつける上でもう1つの重要なポイント
先に書いた優先順位をつけるポイントの他にも重要なポイントがあります。それは、その作業にかかる時間がどれくらいかを把握することです。先ほど点滴のところで「5人で20分」と書きました。勿論人によってもっと早くできたり、時間がかかったりします。
この「作業にかかる時間がどれくらいかを把握すること」は新人の頃は難しいと思います。でも、毎日毎日仕事をしていたら、作業にかかる時間の目安がつけられる様になります。はじめての仕事は時間がかかります。仕方ないことなのです。
重要なのは、どのくらい時間がかかるか知ることです。それを把握する事で、1日の仕事の計画を立てやすくなります。
まとめ
毎日忙しくて大変だと思いますが、数をこなす毎に1つの仕事にかける時間も短くなっていきます。そして優先順位を考える事もうまくなっていくはずです。
難しい時は先輩や上司に相談しましょう。1人で考えるよりずっといいアドバイスをもらえるはずです。優先順位を考え、効率よく仕事ができる様になる参考になれば幸いです。
しかし、毎日こなさなければならない仕事が大量にあり、優先順位をつけても時間までに仕事を終わらせらないケースは少なくありません。もし、今の職場で働き続けることが難しいと感じたときは、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。
転職エージェントなら、あなたの悩みや希望を丁寧にヒアリングし、あなたが無理なくやりがいをもって働ける職場を紹介してくれますよ。まずは複数の転職エージェントに問い合わせて、どのような求人があるのかをチェックしてみてはいかがでしょうか。