看護師の結婚、出産に関する転職の悩み
30歳女性、8年目看護師、転職経験なし、夜勤ありのフルタイム勤務
最近、お付き合いしているパートナーと結婚、出産の話題がよく出ます。私としても「嬉しいな!いつプロポーズしてくれるのかな?」と結婚、出産に前向きに考えています。でも、仕事と家庭の両立ができるかが不安です。
看護師の仕事はやりがいがあるし、幸い今の職場は人間関係も良好。それでも仕事の負担は大きいし、結婚した先輩の多くは退職して家庭に入ったり、転職したりしていました。
先輩たちも特に「夜勤や残業があると無理かな…。」と言っていましたね。ベテラン看護師は、お子さんがいるのにバリバリ働いている人もいて、どうやって仕事と家庭を両立したのかが気になります。
パートナーは「好きにしていいよ」と言ってくれていますが、1人で考えていてもなかなか答えが出ません…。
看護師の仕事はやりがいがある反面、負担も大きく職場によっては残業も多いですよね。仕事と家庭を両立するポイントは、パートナーとよく話し合い、無理なく余裕を持って働き続けることのできる職場を選ぶことです。
必ずしも退職する必要はなく、部署変更や転職で対応することもできます。特に看護師は女性の多い職場だけあって、結婚、出産に理解のある職場が多いです。上手に働き方を選んで、家庭を大事にしつつも自分らしく働いていきましょう。
仕事と家庭の両立の実際
結婚をすれば家事の負担が増えますし、出産して子育てが始まると想定外の出来事が起こりがちになります。例えば、子どもの体調変動は予想しにくく、朝まで元気だったのに午後に急に具合が悪くなり、発熱するなんてことも珍しくありません。
そのような想定外な場面に対応するためにも、夫婦のどちらか一方でも余裕をもった働き方をしておきたいものですよね。また、夜勤をされている方であればパートナーと活動時間が合わずに苦労するかもしれません。
2交代勤務の場合、夜勤入りの日は出勤ギリギリまで休んでいたいし、夜勤明けは家でゆっくり休みたいですよね。夜勤をしながらの家事や育児の負担は大きいものです。
パートナーが土日休みであれば、休日が合いにくく、すれ違いの原因になることもあります。このように、夜勤ありのフルタイムで看護師の仕事をしながら、家庭も両立させるのはかなりハードワークであるといえます。
転職せずに外来勤務やパートタイム勤務へ勤務形態を変更してもらう
「このままのペースで働き続けながら、仕事と家庭を両立するのは無理。でも、転職となると、それもハードルが高い気がする…。」
このようにお考えであれば、まずは今の職場で部署変更や勤務形態の変更が可能であるか聞いてみることをおすすめします。
忙しい病棟でフルタイム勤務をしているのであれば、比較的負担の小さい外来への異動を希望してみたり、パートタイム勤務に変更希望をしてみたりしましょう。
もちろん、職場の状況にもよりますが、残業のない部署への異動や、週2~3回で午前あるいは午後のみのパートタイム勤務への変更に成功したという例もあります。同じ職場内での異動や勤務形態変更であれば、負担やストレスが小さくて済むのもうれしいポイント。
転職してクリニックやデイサービス、単発派遣という選択肢もあり!
今の職場での部署変更や勤務形態の変更が難しい場合もあるでしょう。退職してしまうという選択肢もありますが、収入が減ってしまったり、やりがいを感じる機会が減ったりするのが不安になるかもしれません。
そのような場合は、転職を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。看護師が働ける職場は病院だけではありません。看護学校では主に病院で働くことを想定して勉強しますので、なかなかイメージしにくいですよね。
クリニック、デイサービス、高齢者向け施設、一般企業、保育園などの他、単発派遣で好きな時に働くという勤務形態も可能です。
職場によっては日勤のみで土日休みで、残業や負担の小さなところもあります。新しいやりがいが見つかることもあるかもしれません。
転職を成功させるポイントはなんといっても「情報収集」!
看護師の仕事もまずは情報収集から始まりますよね。十分な情報収集をせずに患者さんの元にいっても、何を観察すればいいのか、どんなケアをすれば良いのかわかりません。やはり転職においても情報収集は欠かせないものです。
情報収集には、「自分で情報収集する」または「転職エージェントを利用する」の2つの方法があります。
自分で情報収集をする場合、看護師の仕事と同時並行で進めなければなりません。日々の仕事で疲れているところに、情報収集や転職活動もするというのは正直言ってかなり負担が大きいものです。
その点、転職エージェントを利用すれば、希望を伝えることで情報収集を代行してくれます。転職エージェントは豊富な求人情報を持っているため、希望に沿った求人のみをピックアップしてくれます。また、転職活動を進めるにあたっての先方との調整も転職エージェントに代行してもらうことが可能です。
育児が一段落したらバリバリのフルタイムに戻ることもできます
育児が一段落して落ちついたところで、以前のようにバリバリのフルタイムで働く看護師に戻りたいと希望する方もいますよね。もちろん、フルタイム勤務の看護師に戻ることは可能です。
しかし、育児によるブランクからフルタイム復帰したい看護師は、以下の2点を不安に感じることが多いです。
・ブランクがあると手技が不安
・採用してくれる職場があるのか不安
特に、「採血、注射」といった患者さんに侵襲の大きな処置をするのにブランクがあるのは不安ですよね。そのような場合、各都道府県で実施されている「復職支援研修」を受講してみるのがおすすめです。
復職支援研修では、現場でよく使う基本的な手技や機器の扱いに関する研修が受けられます。また、ブランクからの職場復帰の際は特に不安を解消していくこともポイントですので、勤務条件でなく職場の雰囲気も重視する必要があります。
職場の雰囲気が合わずに早期退職してしまうのは避けたいところでしょう。採用してくれる職場に関しても、やはり情報収集が重要になります。
夜勤回数や残業の有無、業務内容といった基本的な情報はもちろん、見学が可能であればスタッフの年齢層や職場の雰囲気も情報収集するとよいです。