アドバイスを受け入れない後輩との関わり方
24歳女性、3年目看護師、転職経験なし、夜勤ありのフルタイム勤務
看護師として3年が経ち、この4月から新人看護師のプリセプターになりました。私が新人看護師の時はプリセプターから言われることを聞きながら毎日頑張り、何とか一人前の看護師になれたと思います。
私を育ててくれたプリセプターのように、私も後輩に色々とアドバイスをしようと思っていました。しかし、私のイメージした後輩への指導とは全く違い、私のアドバイスを後輩は全く聞き入れてくれないのです。どのように後輩と関われば良いのかわかりません。どうしたら後輩は私のアドバイスを聞いてくれるのでしょうか?
プリセプターとしての役割お疲れ様です。自分が教えてもらっているときは、プリセプターの言葉がツラくて泣きながら業務をこなしていたのではないでしょうか?しかし、自分がプリセプターになって初めて、プリセプターの大変さがわかったかと思います。
大変さはわかったけど、それが今回の解決にはなりませんよね。アドバイスを受け入れない後輩とうまく関わるためのポイントをチェックしていきましょう。
後輩の話を聞いていますか?
まず、あなたが一方的に話をしていませんか?後輩の話をきちんと聞いていますか?後輩にアドバイスをする際にも、まずは後輩の話をきちんと聞くべきです。あなたが話をしたいと思っていても一方的に話をされ終わられると、どのような気持ちになるでしょう。
私もプリセプターになった時、後輩の話を聞かず一方的に注意していました。これは、ただの威圧でしかなかったと数年後に気がつきました。今、アドバイスをしているあなたは後輩に対して一生懸命なことはとてもよくわかります。
アドバイスするとしても、まずはなぜそうなったのかを後輩から聞いてみるべきです。後輩から話を聞いてからどうするべきだったかアドバイス、もしくは一緒に方法を考えてみましょう。
仕事以外の時間に後輩とコミュニケーションを取ってみる
後輩とコミュニケーションを取ることも大切なことです。仕事の時間だけでは後輩も緊張してしまうので、プライベートで食事に行って仕事以外の話をするのも良いかもしれません。
新人の性格によっては仕事以外の時間に仕事関係者と関わりたくないと思うかもしれないので、断られたら無理に誘わず休憩時間を利用してみてください。仕事以外の話をすることで後輩の違う一面を知ることができ、関わり方が変わってくる可能性が高くなります。
答えを教えるのではなく、後輩に考えてもらう
アドバイスをする際に、答えを教えてしまいたくなります。しかし、答えをすぐに教えしまうと、後輩はアセスメントのできない看護師になってしまいがちです。最初はなかなか妥当なアセスメントができないかもしれません。
それでも粘り強く考えてもらうことでアセスメント力が向上します。そのため、まずは後輩自身にどうすれば良いのか、どうすべきだったのかを考えてもらってからアドバイスしましょう。
後輩の見本になる行動はとれていますか?
後輩がアドバイスを受け入れない理由には、プリセプターを信頼していないという場合があります。信頼されていない理由には後輩からみて見本となる行動がとれていない、ということが考えられます。
自分ができていないことを後輩に対しては厳しく細かなアドバイスする先輩の話は聞きたくないですよね。そのため、後輩にアドバイスする立場であるプリセプターは常に見本になる行動をとらなければいけません。常に後輩に見られていることを意識しましょう。
後輩はあなたの鏡
後輩はあなたの鏡です。あなたがイライラしていれば後輩もイライラしているでしょう。相手の気持ちを考えながらアドバイスすることで、相手も話を聞きやすい環境になります。
また、後輩の指導はとても忍耐が必要なものです。あなたもプリセプターに同じように育てられてきたのを常に頭の片隅に入れておいてください。
注意ばかりではなく、後輩をほめて
後輩にアドバイスする際、口うるさい姑さんのようになっている方もいるのではないでしょうか。小言ばかり言われると嫌になりますよね。アドバイスすることも必要ですが、その前に、後輩に対してほめることもしてください。
何か1つでもほめてもらえると嬉しいですよね。また、「がんばっているね」などの声かけも有効です。
注意した後は、必ずフォローする
ミスをした後は再発防止のために注意をすると思います。この時に注意するだけでは後輩は落ち込む一方ですよね。そのため、注意した後は必ずフォローもするようにしてみてください。
あなたが、新人看護師時代にミスをした経験談を話したり、ミスをした後の対応の仕方を一緒に考えたりすると良いです。
困ったことがあれば上司に報・連・相
プリセプターになったのだから、何でも自分で解決しないといけないと思っている方がいます。しかし、あなたはまだ3年目の看護師。まだまだできない事や一人で解決できない事があって当然です。
医療の現場で大切な報告・連絡・相談は経験を何年積んだとしても欠かせません。後輩の指導がうまくいかなければ、主任や師長に相談してみてはいかがでしょうか?一人で解決できない場合は周りに助けを求めることも必要です。
まとめ
この回答を見ていると、「後輩は悪くなく全てプリセプターが悪いの?」と不愉快に思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。プリセプターと後輩のどちらが悪いのかを決めているのではなくお互い気をつけなければいけない点が異なっています。
また、プリセプターと後輩との間に信頼関係が築けていないといけません。プリセプターとして後輩の意見を聞き、気持ちに寄り添いながらアドバイスしましょうね。