私もあなたと同じように思っていました。同じ業務の繰り返しでスキルアップができないし、やりがいを感じることができない。

もしも、５年後10年後に転職をしたら転職先の人たちに、「あの人経験年数はあるくせに、知らない処置多すぎじゃない？」なんてことを言われたらどうしよう。なんてことを思っていました。

別に職場に不満があるわけでもなく、何なら人間関係も良好でお給料も良いのでなんの問題もありませんでした。ただ、スキルアップができないという事だけに、囚われて日々悶々としていたことを覚えています。

ですが、この考え自体が間違っていたという事に、経験を積んでから気が付きました。

ほんとにスキルアップできない？

まず、本当に同じ業務の繰り返しでスキルアップができないのでしょうか？それは、スキルアップしようとしていないだけではないでしょうか？

同じ業務の繰り返しで毎日同じように繰り返していればスキルアップすることはできません。ですが、同じ保清でもやり方を変えてみてはどうでしょう？

例えば、いかに患者が安楽に保清をすることができるのかを考えてみたり、保清の際にもっと細かく全身状態の観察を行い異常の早期発見を務めてみたりしてはいかがでしょう？

足浴の時には、ただ足を洗うのではなく爪切りをしてみてはどうでしょうか？このように、ただ決められた業務をこなすだけではなく、プラスαの事をすることでスキルアップをすることができるのです。

このプラスαは誰かが決めるのではなく、あなた自身が見つけて行動に移さなければいけません。プラスαの業務を自分で見つけることができるようになると、経験も知識も以前より深まっていると言えます。

もちろん、解らないことや疑問に思ったことはプリセプターや上司に相談してみてください。そして、勝手な判断をするのではなく相談しどうすれば良いのかアドバイスをもらうことをお勧めします。

スキルアップ何を自分に求めている？

あなたは、今の業務の繰り返しではスキルを磨くことができないと言っていましたが、どのようなスキルを自分自身に求めていますか？

どんな看護師であればあなたは満足することができますか？手術室や救命救急で働く看護師こそが、看護師だと思っていませんか？

もちろん、救命や手術室で働く看護師に憧れを抱くのもわかります。このような看護師がテレビで映ればやはりかっこいいですよね。

ですが、そのような看護師だけではなく現場では様々な看護師が求められます。老人保健施設で働く看護師や回復期などで働く看護師、治験などの研究で働く看護師も必要な存在です。

憧れや理想を抱くのではなく、自分自身がどのような看護師になりたくて、そのためにはどのようなスキルアップが必要であるのかは自分自身で判断しなければいけません。ですので、どのようなスキルアップを求めたいのか自分で探してみてください。

自分自身の考え方次第でスキルアップはできる

スキルアップするためには、自分自身なにをしなければいけないのかを探さなければいけません。先ほどは、業務内容に直結するスキルアップをご紹介しましたが、スキルアップするのはこれだけではありません。

例えば、ケアマネージャーの資格を取得することもスキルアップにつながります。看護師の業務となんの関係もないのでは？むしろ、職種が違うし看護師の免許さえ持っていればよいのでは？と思う方も中にはいるかもしれません。

ですが、職種が違えば学ぶ知識も違うのです。看護師の免許を持っているからといってケアマネージャーの知識はありませんよね。ケアマネージャーの資格を取得することで、在宅で生活する人への指導を行うことができるようになります。

もちろん、これだけではなくどの分野に関しても勉強し知識を深めることでスキルアップを図ることができるのです。

将来の看護師像

あなたは、将来どのような看護師になりたいと思っていますか？急性期でバリバリ働く看護師ですか？それとも、患者との関わりを大切にした慢性期で働くことですか？

人によってどのような職場で働きたいという環境は異なってくると思います。もしも今、回復期や慢性期で働いているけど数年後には急性期で働きたいとなれば知識や経験がないことに不安を抱くかもしれません。

ですが、同じ回復期や慢性期で働き続けるとなると、知識が浅いことに対してそれほど神経を尖らせなくてもよいのではないでしょうか？確かに職場によって手技方法は異なってきます。ですが、ある程度の知識と経験があれば、職場が変わったとしても順応できる技術を身に着けています。

あなた自身が、将来の看護師像を明確にしていれば現状に不安を抱かなくても大丈夫なのではないでしょうか。

まとめ

看護師として働き続けるにあたってぶつかる壁であるスキルアップ。新人の頃は、どのような看護師になりたいという像や目標が明確ではないため、バリバリ働く急性期の看護師に憧れを抱くものです。

ですが、実際に自分がバリバリ働く急性期の看護師になりたいのか？という事に焦点を当てればどのようなスキルアップをすれば良いのか自ずと解ってくるのではないでしょうか？

今、働いている職場で同じ業務をこなすことでスキルアップができないと思っているのはただの思い込みであって、見方を変えてみると同じ業務であってもスキルアップはすることが出来ます。それは、あなた自身が何を習得したいのかを探し出すことが大切であり必要ではないでしょうか。

スキルアップして自分を成長させたいと思ったときは、転職エージェントに相談するのもおすすめです。医療業界に精通したコーディネーターが、あなたの状況や希望を丁寧にヒアリングし、最適な解決策や選択肢を提案してくれますよ。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。