交際中の彼に「仕事と俺のどっちを優先するんだ!」と言われ悩んでいる
5年目看護師、夜勤ありのフルタイム勤務、結婚後も仕事を続けたいと考えている
私は、高校から付き合っている彼がいます。勉強や実習が辛い時、彼がいたから乗り越えられたんです。
でも先日結婚の話題になり「結婚したら、仕事はやめて欲しい」と言われてしまい「私は看護師の仕事をやめるなんて考えていない」と彼に伝えたところ「仕事と俺のどっちを優先するんだ!」と彼を怒らせてしまいました。
もちろん、彼と結婚したい気持ちもあります。でも今は、看護師の仕事を頑張りたいんです。いっそ彼とは別れた方がいいのでしょうか。
いつも応援していてくれた彼から「仕事と俺のどっちを優先するんだ」なんて言われてしまったのですから、あなたも戸惑いますよね。でも彼が本当に言いたかったことは「どちらかを選んでくれ」ということではないように思いますよ。
看護師として働きだしたあなたに対して、彼の中に何か思うところがあったのではないでしょうか。あくまで第3者の客観的意見ではありますが、彼に起きた気持ちの変化を一緒に探っていきましょう。
1.別れの決断を早まらない
まず「彼と別れた方がいいのか」という決断は早すぎます。彼の本心もまだわからない状態ですから、今は仲直りすることを優先してみてください。
ただ彼はあなたに対し答えのない質問を投げかけたことで、仲直りのきっかけはつかみにくいかもしれません。ここはあなたの方から、仲直りのきっかけを投げかけてみてください。まずは、お互い冷静になることが最優先です。
2.女性のキャリアに劣等感を抱く男心
彼は、あなたが看護学校時代とても苦労してきたことを知っていますよね。大変な思いをしてやっと看護師になれたことも、そばでずっと見守っていたはずです。それなのに看護師をやめて欲しいと言う気持ちの裏には、あなたに対して劣等感があるのかもしれません。
看護師という職業は、国家資格がないとできない仕事です。また医療職というイメージが、男性に劣等感を与えやすいこともあります。というのは彼がサラリーマンの場合、たとえ大卒でも新入社員の給与は決して高くはありません。
それに比べ看護師は、同年代のOLと比較しても手取りは高いです。男性は、女性のキャリアが上だと感じると劣等感を抱きやすい傾向にありますので、今まではあなたを励まし、これからもあなたから頼られる存在でいたいと思っていたのに、あなたは彼がいなくても立派にキャリアを積んでいる。
あくまで想像にすぎませんが、そのような思いを抱かせているのかもしれません。
3.看護師になってからのあなたの変化
看護師は患者さんに対して指導する場面も多く、生命にかかわる仕事の影響からか同年代に比べて精神年齢が高くなる傾向にあります。
また職場では厳しい言葉が飛び交うこともあるので、気が付かないうちに、あなた自身の言葉尻がきつく指示的な発言が増えていないでしょうか。看護師を続けていけば「あなたが変わっていってしまう」そんな不安を抱いているのかもしれません。
4.看護師の話題は異次元の世界観
彼とのデートの時、どんな話題をしているでしょうか。最初は彼の仕事の愚痴も聞いていたかもしれません。でもいつの頃からか、彼の話題よりあなたの仕事の話が中心にはなっていませんか?実は病院という組織の中で日々起きている出来事は、一般社会の人には理解できないことも多いです。
というのは、20代で入院経験をする人は少ないですよね。ですから病院での日常的な医者と看護師の会話や、患者さんとエピソードまたは処置の内容なんて興味がなくて当然です。
たまに風邪をひいて病院にかかったとしても、外来で医者と看護師が普段どんな会話をしてどんなやり取りをしているかなんて、考えませんよね。
あなたにとっては日常的な光景も、彼にとっては理解のできない世界の話題です。もちろん、彼に職場の愚痴を聞いて欲しいこともあるでしょう。ただあまり深い内容を言い過ぎると、異次元の話をされているように感じます。
まして登場人物が医者や男性看護師ともなれば、余計な詮索をして心配になってしまうことだってありますよ。「自分にはかなわない相手が、彼女の職場にはうようよいる」そんな感情から、嫉妬心を抱いてしまうこともありますよね。
職場の愚痴は、同僚や看護学校時代の友人など同業者内でとどめておいた方がいいこともありますよ。
5.看護師の仕事と結婚後の生活をイメージしよう
看護師は結婚した後も、共働きをした方が収入も安定して生活にも余裕もでます。子供ができれば働き方を考えることはあったにしても、なぜ彼は「結婚すれば仕事をやめて欲しい」と言ったのか。
まずは結婚後の二人の生活について、彼の気持ちや言い分を聞いてみるのはいかがでしょうか。あなたが頑張って看護師になり、今仕事が楽しく充実していることを彼は知っていますよね。そのあなたに対して、看護師をやめて欲しいといった気持ちの本当の理由があるはずです。
例えば、彼の幼少期、親が仕事をしていていつも留守番で寂しい思いをしていた・母親が専業主婦だったので、奥さんにはいつも家庭にいて欲しい・休日のすれ違いでお互いの時間のずれに不満がある・仕事を始めてからデートの回数が減ったなど、彼の言い分もあるでしょう。
それがたとえ納得できない意見だったとしても、ここで反論してしまうと話は並行性をたどるだけです。まずは黙って彼の話を聞いてみることをおすすめします。
もしかすれば「なんだ、そんなこと心配してたの?」と思えるかもしれませんよ。それから落ち着いて、結婚後の生活をイメージしながらお互い折り合いをつけてみてください。きっと解決策が見つかるはずです。
さいごに
お互いのキャリアや仕事のことを尊重しあえるのは、30代を過ぎた頃ですね。20代の間は、仕事よりも好きな人と一緒に過ごす時間を大切に思っても不思議ではありません。
なにより相手が嫌いになったわけではないのに、仕事を理由に別れてしまったのでは必ず後悔する時がきます。まず看護師は、出会いのきっかけはほとんどありませんからね。せっかく今まで育んできた愛なのですから、勢いで別れを選択するのだけは避けておいてくださいね。
今回のお悩みのように、仕事とプライベートの両立に悩む方は少なくありません。もし大切な人から仕事への理解が得られないときは、職場を変えることで解決することもあります。
転職エージェントなら、やりがいも感じられてプライベートも両立できる職場を紹介してくれますので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。