患者さんから新人看護師からの介助は受けたくないと拒否されてしまった。
1年目看護師、夜勤ありのフルタイム勤務、患者さんに介助を拒否されてしまった
もうすぐ1年が経過する新人看護師です。業務もひと通りこなせるようになり、少し自信をもてるようになってきました。
でも先日、入院してきた高齢の患者さんに受け持ちの挨拶に行ったところ「あなた新人看護師でしょ。新人看の介助は受けたくないわ。何をされるかわからないもの」と他の患者さんもいる前で言われてしまいました。
患者さんから拒否をされるのは初めてのことで、ものすごくショックを受けています。この患者さんに対して、今後どう対応すればいいのかわからず悩んでいます。
業務にも慣れ自信がもてるようになった時期に、あなたが新人というだけで拒否されるのはショックですね。悩んでしまうのも、無理はないと思います。
ただ、思ったことをストレートに言葉に出す患者さんも少なくありません。特に看護師は直接治療をする医者とは違い、患者さんのお世話をする係という位置づけに思っている患者さんもいます。
患者さんから看護の介入を拒否された場合、どのように対応していけばいいのかを提案していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
1、患者さんから拒否された時は上司に報告
今回は、患者さんの担当の挨拶に行ったところ、新人看護師だからと拒否をされてしまいました。新人というだけで拒否をされてしまうのは、納得のいかないところですね。
まずは担当を拒否されたことを、上司に報告してください。あなたからの報告を受け、担当を変更するかどうかは上司の判断によります。
もし担当を外されたとしてもあなたに理由があるわけではなく、あなたの精神的負担を考えてのことです、気難しい患者さんと予測できるので、あなたのモチベーションを保つための判断と考えておきたいですね。
また気難しい患者さんでも、あなたの経験のために担当を交代させない場合もあります。もしあなたがそのまま担当になるのであれば、上司があなたと一緒に患者さんのところへ行き、上司から患者さんへの説明と同意を得てもらうことをおすすめします。
新人看護師というだけで偏見を抱く患者さんは、医師や師長というだけで態度が変わることもよくありますので、ぜひ説明を加えてもらってくださいね。
2、患者さんへの苦手意識をもたない努力を
たとえ担当にはならなかったとしても部屋担当や夜勤などもありますので、まったく患者さんと関わらないわけにはいきませんね。ここで気を付けておきたいのが、拒否した患者さんに対して、気を使いすぎないことです。
嫌われないように、機嫌をそこねないようにと考える必要はありませんよ。病院はホテルではありませんので「患者さんに入院生活を居心地よく過ごしてもらおう」なんて考えないですよね。
看護師は、患者さんと医師との仲介役です。時には患者さんの不安を聞き症状の変化を適切に医師に報告する、いわばケガや病気を克服するための同士のような関係ですから、患者さんに必要以上の気を使う必要はありません。
とはいっても、いちど拒否された相手に対して苦手意識をもってしまうのは仕方のないことですし「できるだけ関わりたくない」そんな気持ちになってしまいますね。
ただその感情は、相手に伝わります。患者さんはあなたのことを何も知らないのに新人看護師というだけで拒否的な発言をしていますので、どの患者さんに対しても同じ態度で業務をこなしていってください。
特定の患者さんに対して過剰に気を使って対応することで、普段やらない失敗をしてしまったのでは相手の思うつぼです。「ほらやっぱり、新人看護師だから」なんて言わせたくないですよね。
ただどうしても緊張してしまい上手く対応できないのであれば、先輩看護師と一緒に対応してもらいましょう。ここで「できるだけ担当を外してほしい」と自分から要望することはやめておいてくださいね。
よほどの精神的ダメージが強い場合は別ですが、自分から患者さんを拒否してしまうことは、先輩や上司から好まれる態度ではありません。
3、患者さんからの挑発にはのらないこと
たとえ患者さんであっても「病気だから言いたいことを言ってもいい」ということはありません。しかし新人看護師は患者さんよりも年齢が若いことが多く、患者さんから感情をぶつけられてしまうことも少なくありませんし「こんな若い人に世話にならないといけないなんて情けない」そんな気持ちになってしまう患者さんもいます。
わざと嫌味なことを言ってくる患者さんや、今回のように新人だからといって区別してくる患者さんもいます。あまりにも納得のいかない発言や行動をされた場合には、その場で対応せずに一旦ステーションに持ち帰るようにしていきます。
そしてすぐに上司に相談してください。ただの愚痴で済むレベルなら、先輩看護師に聞いてもらうのも解決策のひとつですね。しかし度が過ぎるレベルや何度も同じことをされるのであれば、必ず師長もしくは主任に相談するようにしてください。
その場で患者さんに言い返すことや不機嫌な態度をするなど、相手の感情を逆なでする行為はやめておきましょう。上司が介入した時、患者さんからあなたの態度にも非があるとなってしまうと逆に上司から注意を受けてしまう場合があります。
これではストレスと不満がたまるだけで、職場や看護師の仕事が嫌になってしまいます。相手のペースに巻き込まれないこと、これを常に意識しておいてください。
4、看護師としてプロ意識をもつこと
新人看護師であっても、看護師であることに変わりはありません。予測不可能な急変が起きた時には対応が難しいとしても、基本的な処置や対応はできるようになっていますよね。
今まで経験を積んできて、自信もついてきているのです。後はいろんな患者さんに当たることで、看護師としての経験が積み重ねていくだけです。技術は回数をこなせば身についていきますが、患者さんへの対応は経験を積んでいかなければ習得できないものです。
先輩看護師も、どんな患者さんにも対応できるとは限りませんよ。繰り返しになりますが、看護師はどんな時でも、いかに平常心を保ち相手のペースに巻き込まれないようにするかが大切になってきます。
さいごに
看護師の仕事は、人間相手なので精神的なダメージを受けることも多いです。ただこれは、経験を積んでいくしかありません。病気やケガで入院を余儀なくされると、人は攻撃的になることや、普段なら口にしないことを口走ってしまうこともあります。
だからといって看護師が受け止めなければいけないわけでもありませんので、毅然とした態度で対応していけるようになってくださいね。
患者さんに介助を拒否されてしまうと、自信もなくなり、このまま看護師を続けていって良いのか悩んでしまいますよね。転職エージェントは医療機関と密に連携を取っており、転職者一人ひとりのニーズに沿った提案をしています。
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