社会人から新人看護師へ転職したことを後悔している
男性、1年目看護師、社会人から看護師へ転職
私は、社会人経験を経て看護学校へ入学した男性新人看護師です。就職してまだ1か月ですが、すでに心が折れそうになっています。看護師のほとんどが女性なので、ある程度の苦労は覚悟していました。ただ想像していたよりもかなりきついです。
毎日のようにできていないことに注意を受け、1日に何度も「すみません」を繰り返し、こんなことなら社会人として働いていればよかったと悔やまれます。いつまでこんな生活が続くのか、看護師をやめた方がいいのでしょうか。
男性看護師も増えてきているとはいえ、やはりほとんどが女性です。男性が少ないうえに看護社会は独特な雰囲気がありますので、社会人経験のある看護師には異様な世界に感じるのではないでしょうか。
ただ新人看護師時代は、男性女性関係なく辛い時期を過ごす看護師も多いです。これも職場によって程度が違いますので、あなたが就職した職場は新人に対して厳しいのかもしれませんね。
たとえ社会人経験があったとしても、看護師としては新人です。とはいえ、年下の看護師から指摘や注意を受けることに納得いかないこともでてくると思います。特に男性の場合女性から指摘や注意を受ける機会は少ないですから、今は辛い時期ですね。
でもせっかく頑張って取得した看護師の資格です。なんとか乗り越えられる方法を考えてみるのはいかがでしょうか。社会人から新人看護師の悩みについて、解決策を提案しながらお伝えしていきます。ぜひ参考にしてみてください。
1. 社会人経験のプライドは封印しよう
社会人転職の新人看護師は、学生あがりの新人看護師とは経験値が違います。いちど社会時を経験しているので、他の新人に比べると余裕を感じさせる雰囲気がありますよ。その雰囲気があるために、先輩看護師から扱いにくい新人という印象を持たせてしまうかもしれません。
社会人の経験は、看護師社会よりはるかに厳しい世界だったかもしれません。でも今は新人看護師ですので、社会人経験のプライドはいったん封印してしまいましょう。
まずは仕事をこなせるようになるまで、なんとか踏みとどまってみてください。2年・3年と経験を積んでいけば、社会人経験が役に立ちます。
2. 女性の特性を理解してみよう
女性は問題が起きた時、言葉で解決しようするところがあります。でもそれは男性にしてみれば、ただのお説教にしか聞こえないかもしれません。
また女性は視野が広く、事細かなところまで神経を配ります。でも男性は、視野が狭く細かいことまで気をまわすのが苦手な人が多いです。
このように男性と女性では気質的に違いがありますので、男性が女性社会に入って仕事をするということは簡単ではありません。先輩看護師からの注意や指摘も、何が言いたいのか理解できないこともあるのではないでしょうか。
まず注意されたからといって、謝罪はやめておきましょう。謝罪することで相手に優越感を与えてしまう可能性があり、注意や指摘の態度がエスカレートしていきます。
3. 理不尽な注意を受けた時には、自分の意見を返すこと
新人看護師は、先輩からの注意や指摘されたことに従う傾向にあります。でも明らかに理不尽だと思う注意を受けたことはないでしょうか。
例をあげてみますね。
A患者さんの状態で気になることがあり、A看護師に主治医に連絡を入れた方がいいかと質問をしました。するとA看護師は、この状態であれば報告の必要はないと答えました。
ところが夜勤に入ってきたB看護師から、患者さんの状態をなぜ主治医に報告しなかったのかとあなたが注意を受けています。
このケースの場合、どう対応するでしょうか。新人看護師に多いのか「すみません」と謝罪してしまうことです。でも納得できませよね。
A看護師にきちんと報告して指示を仰いているのに、注意を受けること自体理不尽です。しかしこのように先輩看護師の指示や判断にズレが生じるケースは多く、新人看護師はそのはざまで悩まされることが増えます。
このような場合、自分はA看護師に指示を仰いだこと・二人で確認し主治医への報告は必要ないと判断したことをしっかりと伝えるようにしてみてください。ただ注意しておきたいのは「A看護師の指示通りに動いただけだ」と伝えてしまったのでは、ただの責任転嫁になってしまいます。
「A看護師と相談の上、報告の必要はないと判断しました」と時系列で報告するようにしてみてください。新人とはいえ男性看護師から毅然とした態度で自分の意見を告げられると、女性看護師はひるみます。
いつも嫌がらせのように指摘や注意を受けてうんざりしているのなら、ここぞというときにはしっかり自分の意見を告げるようにしてみてくださいね。きっとその後の先輩の態度がいい方向に変わりますよ。
4. 男性看護師の役割を意識してみる
今はまだ新人看護師なので、指導を受けないと仕事ができないかもしれません。でも経験を積んでいけば、男性看護師だからこその役割があります。
今できる事といえば、重労働な業務を率先してやってみるのもひとつですね。気難しい女性患者さんの対応が必要な場面でも、男性看護師が対応することで相手の態度が柔軟になることもありますよ。
看護師は女性が多いので、肩身が狭いと思うかもしれません。でも男性看護師がいることで、女性特有の妬みや嫉妬心が和らぎ、病棟の雰囲気がよくなることもあります。
男性看護師だからと卑下するよりも、男性看護師だからできる役割を意識しながら行動してみてください。
さいごに
社会人経験者の新人看護師で男性という状況は、今は辛いと思います。恐らく先輩看護師も、あなたに対してどう対応すればいいのか戸惑っているのではないでしょうか。
女性から注意や指摘を受けることで、腹立たしい感情が沸いてくることもあると思います。もしかすると、女性の新人看護師よりもストレスがかかっているかもしれません。
しかしこれを克服するには、仕事を覚えてひとり立ちするのが何よりの解決方法です。社会では男性優位でも看護社会では女性優位なので納得できないかもしれませんが、なんとか乗り越えていってくださいね。
しかし、どんなに努力を重ねても状況が変わらないときは、新しい環境に身を置くこともひとつの方法です。自分に合わない職場で無理をし続けると、体調だけでなく精神面にも影響が出てしまう恐れがあるからです。
今すぐに転職を考えられなくても、多くの選択肢があることを知っているだけでも気持ちが軽くなることがあります。まずは転職エージェントで、今の状況や今後のキャリアプランなどを整理してみてはいかがでしょうか。