看護師2年目になり、些細なことにイライラしてしまう
2年目看護師、病棟勤務、看護師としての壁を感じている
看護師2年目から些細なことを気にするようになり、イライラすることが増えました。例えば重症部屋の担当が少ないと「私には任せられないのかな」とか、新人看護師にうまく説明できないと「頼りないと思われたかも」と考えてしまいます。
先輩からは「成長したね」と言ってもらえるのが救いの毎日です。でもイライラするばかりで気持ちに余裕がもてず、どうすればいいのかわかりません。
新人看護師としての1年を乗り越え2年目に入った後、看護師になって初めての壁を経験しているのではないでしょうか。
新人看護師の間はプリセプや先輩看護師からのフォローが入るので、基本的に受け身の姿勢で仕事を覚えていきますね。でも2年目は看護師として本格的に自立をする年ですから、1年目とは別の悩みが増えていきます。
精神的な余裕がもてずにイライラする自分を責めて自己嫌悪なる負のサイクルにはまってしまうと、抜け出すのも大変です。2年目の看護師が抱きやすい感情をお伝えしていますので、初めての壁を乗り越えるためのきっかけにしてみてください。
1. 看護師2年目は過信を抱きやすい
新人看護師での1年間は、簡単な道のりではなかったですよね。毎年多くの新人看護師がデビューしますが、初めて経験する重圧に耐えきれずに途中リタイアする新人の数は決して少なくありません。
そんな中1年を乗り越えてきたのですから、まずは自分の頑張りをほめてあげたいですね。また1年間あなたを指導し見守ってきた先輩から、成長したことをほめてくれることもあると思います。先輩から頑張りを認めてもらえたことは、この先の励みになりますよね。
ただ2年目になったからとはいえ、看護師として完全に自立できているわけではありません。まだ不安定で心配な面もありますし、助言が必要だなと思わせるとこともあります。
そのため対応が難しい病室の担当やまだ新人看護師扱いをされることに対して、不満や不安を抱きがちです。この不満や不安の感情は、やがて自分を認めてもらえない苛立ちと職場や上司への不服につながりやすく、他の職場へのあこがれと期待から転職願望へ変化していくこともあります。
もちろん、自分の看護に自信を持つことも必要です。ただ過信しすぎると、判断を誤ってしまうこともあります。「自分はもっとできるのに」と思っていたとしても、まだ足りていない部分があるのかもしれない、と考えてみてください。
2. 1年間の振り返りをしてみよう
できると思っていることでも、看護の現場ではマニュアル通りに進まないことはたくさんあります。これからは、予測不能な出来事にも迅速に判断した対応をしていく必要がありますし、次のステップに進むためにもまずは1年間で学んだことや経験したことをチェックしながら振り返ってみてください。
できるけれど不安なこと・まだ理解が不足していることなどありませんか?2年目で、すべてをマスターできなくても問題ありません。まずは何が不足しているか、自分で把握してみてください。
3. 2年目でも先輩からの指導は必要な時期
2年目の看護師は「先輩を頼らず、ひとりで仕事ができなければいけない」そう考えてしまうかもしれません。でもそう考えるのには、まだ早いですね。
というのも3年・5年の経験がある看護師でも、わからないことや不安なことは先輩に相談し指導を受けているのですから、2年目ならなおさらのこと先輩看護師の力が必要です。
2年目だから先輩を頼ってはいけないということはありませんので、1年間の経験や知識を確かなものにするためにも先輩を頼りましょう。
4. 2年目看護師は、新人看護師の相談役に
2年目になると新人看護師が入職してきますので、後輩ができることになります。新人看護師にしてみれば年代の近い看護師の方が声をかけやすいでしょうから、質問される機会もでてきます。
ここで起こりやすいのが、新人看護師に指導しなければと意気込んでしまうことです。もしかすると新人からの質問に答えられない場合や、指導できないことがでてくるかもしれません。でも新人から質問されて答えられないと、後輩から頼りない先輩だと思われるのも嫌ですよね。
でもわからないことをごまかすよりも、一緒に調べてあげるか先輩看護師に相談するようにすれば自分の知識も増えます。
むしろ2年目だからこそ新人看護師の悩みや不安な気持ちを理解できるので、新人看護師の指導・指摘・注意は先輩看護師に任せて新人看護師が話しかけやすい雰囲気を保ちながら一緒に成長していく姿勢の方が気持ちも楽になります。
5. 2年目は些細なことで落ち込みやすい
2年目だからといって失敗やミスがなくなるわけではありませんので、先輩から指摘を受けることもあれば注意されることもでてきます。
さきほど過信を持ちすぎることには注意とお伝えしたように、自分はできると過信している看護師ほど注意や指摘されたことに反感を覚え自分を否定されたように感じて落ち込んでしまうことがあります。
しかし先輩からの指摘や注意を受けることは、何が間違えていたのかを考えることで成長につながります。でも陰性感情が働けば、指摘や注意されたことだけに強く反応してしまい成長を止めてしまいます。
後輩ができたことで「しっかりしなくては」と思う気持ちも大切です。でもまだまだ成長過程であることを認識し、確実に業務をこなしていくようにしてみましょう。新人看護師からすれば、1年先に看護師になったあなたの存在はとても頼もしい存在ですよ。
さいごに
2年目看護師に起きやすい感情やについて、お伝えしました。2年目の壁は、どんな悩みを抱え不安を抱くのかは看護師によって違いがあります。ただ同じスタートを切った同期でも性格の違いや看護師の仕事に対する考え方がありますので、成長の速度は違って当然です。
特に真面目な性格の人ほど感情が揺さぶられやすくなりますので、まずは看護師としての基盤を固め、ひとつひとつ丁寧に業務をこなしていきましょう。2年目を乗り越えれば、3年目から一気に成長することができますよ。よかったら参考にしてみてくださいね。
自分のキャリアに不安を感じたときは、転職エージェントで相談してみるのもおすすめです。医療業界に精通したコーディネーターが丁寧にアドバイスしてくれるので、客観的な視点から悩みや不安の原因を探ることができるでしょう。
この先、看護師として成長するために何をすべきなのか、どのような選択肢があるのかなどを知っておくだけでも、気持ちに余裕が出てきますよ。