五月病です。抜け出す方法を教えてください。
1年目看護師、病棟勤務、五月病から抜け出したい
仕事が始まって1ヶ月が経ちました。オリエンテーションも終わり病棟に配属されました。日々わからないことに直面し、不安もいっぱいですが、先輩に教わりながら、慣れない環境と業務に奮闘しています。
患者さんとの関わりも楽しく、毎日頑張ろうとは思いますが、最近少し疲れてきました。食欲もあまりなく、寝付きが悪かったり夜中に起きてしまったりと熟睡できず、なかなかすっきりと疲れが取れません。毎朝、起きて仕事へ行く準備をするのもなんだかしんどいです。
仕事から帰って来て、その日のわからなかったことを振り返らないと、とは思いますが、やる気がでず、勉強も思うように手につきません。五月病です。抜け出す方法を教えてください。
五月病は頑張った証拠
やっと看護師になれたのに思うように頑張れないのはしんどいですよね。でも、あなただけではないので大丈夫です。
新人さんはみんなこの時期に、あなたと同じような五月病に襲われます。学生の頃の生活や考え方と社会人としての今にギャップを感じたり、新しい環境で頑張り過ぎてしまったり、しんどくなってしまうことが多いのです。
学生の頃の実習と比べて任せられることも多く、チームの一員として患者さんと関われるため、看護の楽しさをより感じられることも多いのではないでしょうか?
その反面、大きな責任も伴います。患者さんからは学生さんではなく1人の看護師さんとして頼られますし、先輩からは学生さんとしてではなく、国家試験に受かった看護師としての課題も出されます。
それらに応えたいと仕事以外でも勉強を頑張っておられることでしょう。実習ではあと何日で終わりだからと目に見えたゴールがありましたが、仕事となるとそうもいきません。いつまで頑張ればいいんだろうかと先が見えずしんどくもなります。
看護師ではない友達がGWを満喫してる様子に、私は仕事なのにと羨ましくて、自分の現状がよりしんどく思えますよね。私も新人の頃はこのような思いで仕事に行きたくないなと辛い五月病の時期がありました。
「なにかあったら何でも相談してね。」と言ってくれるような優しい先輩にでも、「やる気がでません。」なんて言えないですよね。しかし、誰でも五月病になります。もちろん先輩も五月病になります。この五月病はきっとあなたが4月から一生懸命頑張ってきた証拠なのです。
そんな責任感の強い、頑張り屋さんのあなたに、五月病からの抜け出す3つの方法をお伝えしたいと思います。
自分を甘やかす
1つ目はまず少し休んでください。
慣れない過酷な中で頑張ってきたあなたが今少し休むのは怠けではありません。今だけは無理せず、自分を甘やかしてあげてください。と言っても、もちろん仕事を休むということではありません。
勉強が思うようにできないのなら今は勉強は少しお休みしてもいいのです。何よりもあなたの身体が大切です。勉強よりも、乱れてしまっている食生活と睡眠時間を整えることの方が重要なのです。
「なんで勉強してこないの?」と怒る先輩もいるでしょうが、「体調が悪くてできませんでした。」と言っても大丈夫です。ほとんどの先輩は察してくれます。誰もが通る道だからです。
先輩の立場としても、今はしんどい時期なんだと把握できるのはありがたいです。先輩達は新人さんがより良く一人前の看護師に育ってほしいと思っています。
新人さんがしんどい環境なら、どうすればよいのかきっと考えてくれます。より良い職場環境へ変わりやすくなるはずです。
弱音を吐いて深める絆
2つ目は弱音を口に出してください。
辛さを共有できる同期や看護学校のお友達はいますか?あなたと同じ新人さん達は言葉にしていなくても、みんなそれぞれに辛い思いを抱えているはずです。
ですが、みんなが頑張っているのに自分だけが弱音は吐けないと、誰にも言わず1人で抱え込んでしまっている頑張り屋さんの新人さんも多いのです。
会話の中で一言、五月病でしんどいと言ってみてください。きっとあなたと同じような辛い、しんどい気持ちを話してくれるでしょう。
辛さを口にするだけでもとても楽になります。加えて、同じ気持ちの人もいると思えるとより心が軽くなります。
また、その会話のお相手はきっとこれからも一緒に頑張っていく仲間です。弱音を吐き合える関係の仲間は今後もとてと大切な存在になります。
最初に弱音を吐くのは勇気がいりますが、その一言が今の、これからの、あなたとお相手の大きな助けになるはずです。弱音は吐いていいのです。
仕事は忘れて自分の時間
3つ目は遊んでください。
趣味はありますか?とにかく思いっきり好きなことをしてください。働きだしてから自分の好きなことをする時間、自分のための時間も減ってしまいましたよね。一度仕事は忘れる時間を作ってください。
友達とたくさんおしゃべりをすること、買い物すること、美味しいものを食べること、ジムで身体を動かすこと、1人でゆっくり漫画を読むことなど何でもいいのです。
趣味がなければ美容院に行ってイメージチェンジをしてみたり、マッサージに行って日々の身体の疲れをほぐしてみたりもおすすめです。
仕事とプライベートのON、OFFはとても大切です。仕事のために生きているのではなく、生きるために仕事をしてるんだという切り替えができれば心に少しは余裕が生まれます。ずっと全速力で走り続けるといつかエンストしてしまいます。
そして、もし可能ならば、話しやすい先輩との会話やお昼休憩の会話の中で、是非あなたが思いっきり楽しんだOFFのことを話してみてください。
共通点が見つかったり、先輩の好きなことを知れたり先輩との距離が縮まります。先輩もあなたのことを知れば親近感を持って関わりやすくなります。職場での人間関係がより良くなることでしょう。
さいごに
以上の3つが五月病から抜け出す秘訣です。そんなことでいいのかと思われたかもしれませんが、あなたは今でも十分に頑張っています。決して頑張り続けないでください。
無理はせず、肩の力を抜いて、笑って過ごしてください。すると、自然とまたいつも通りの元気なあなたに戻れます。
そして、五月病から抜け出せば、また一歩あなたの理想の素敵な看護師に近づけるはずです。あなたの笑顔が患者さんを笑顔にします。
しかし、どんなに頑張っても気持ちを切り替えることが難しい場合は、環境を変えるのも効果的です。なぜなら、今の環境が自分に合っていないと、どれだけ自分を大切にしたり誰かに相談したりしても、状況が変わらないことがあるからです。
自分に合った環境を探すなら、転職エージェントがおすすめです。医療機関と連携をとっているコーディネーターが、あなたにぴったりの職場を紹介してくれますよ。
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