看護師になりたくてなった。コロナにかかっても「自己責任」ですか?
2年目看護師、コロナ病棟勤務、コロナに感染する不安と恐怖を抱えている
私は小学生の頃から看護師になるのが夢でした。母が看護師になるのが夢だったのですが、看護学校を受験しようと思った時に妊娠が発覚し、看護師になるのを諦めたという話を聞き母の夢を代わりに叶えたいと思ったのが看護師になろうと思ったのがきっかけです。
私が中学生になった頃、祖父母の入院で看護師の仕事を見て、人のために私も役に立ちたいと強く思うようになり看護師になるために頑張ってきました。
高校、専門学校と頑張った甲斐もあり、現在私は2年目看護師です。入職時は一般内科病棟だったのですが、この一般内科病棟が現在はコロナ病棟となりました。コロナ病棟と言っても全員がコロナ感染症なのではなく、コロナ疑いでPCR検査を受ける人もしくは、PCR検査がマイナスであっても肺炎症状がある人は念のために2週間コロナ病棟に入院となっている患者さんがほとんどです。
コロナ疑い、もしくはコロナ感染症の患者さんと毎日関わるわけですが、もしも自分がコロナに感染したら?という不安と恐怖心しかありません。コロナに感染しないように対策はしていますが、それでも感染するリスクはあります。もしも、私がコロナに感染したとしたら自己責任になるのでしょうか?
最前線の現場で活躍お疲れ様です。コロナに感染するかもしれないという恐怖心の中、働くのは精神的にとても負担がかかっていると思います。
色んな思いがある中、看護師になったと思いますが、まさかコロナのような感染症で全世界の人類の生命を脅かすことになるとは、想像もつかなかったのではないでしょうか。
治療薬・予防薬がまだ出回っていないし、これから第二波が必ずくる中で、医療者はまだまだ耐えて働いていかなければなりません。
コロナにかかったらバイ菌扱い
コロナ感染症の患者さんと関わることで、医療者がコロナに感染するリスクは非常に高いです。医療者全員コロナに感染したくないため、様々な感染症対策をしているわけですが、やはり患者さんから感染することもあります。
どれだけ一生懸命仕事をこなしていたとしても、コロナに感染してしまうとバイ菌扱い。
酷い場合には、医療者は店に出入りするな!と言われることもあるようです。
人のために、リスクを背負いながら一生懸命働いているのに、これほど酷い仕打ちを受けなければいけないと思うと悲しい気持ちになります。
コロナにかかるのは自己責任?
コロナに感染した場合、職場は保証してくれるのか?それとも、自己責任と言われるのか?コロナの流行初期は、コロナに感染するのは自己責任という意識が強かったようですが、最近では流行初期より自己責任という意識は低くなってきたように思います。
コロナに感染している人の中には無症状、軽症といったように肺炎症状があまりない人もいます。感染経路が不明でコロナに感染している人も数多くいるため、感染したか解らないうちに、感染している場合もあります。
そのため、気が付いたときにはクラスターが発生しているというケースも多いのです。
コロナに感染するのは、自己責任という意識は以前より低くはなっていますが、感染しないよう自分自身、予防していかなければいけません。
感染予防対策はまだまだ必要
少し、コロナ感染症の患者さんも減ってきたし、自粛も解けたし、そろそろ今まで通りの生活をしても大丈夫なのでは?と思う看護師もいると思います。
ですが、予防薬治療薬共にまだ開発途中の段階ですし、これから第二波が訪れます。患者さんの数は減ってはいますが、まだまだ感染予防対策は必要です。
以前のような生活に完全に戻るのはあと、1年以上はかかるでしょう。それまでの間、自分自身が感染しないよう、予防対策を徹底する必要があります。
手洗い、うがいは必須ですし、仕事から帰った際にはまず入浴し全身を洗い流すと良いでしょう。このほかにも、人混みはできるだけ避けマスクの着用は必ずしてください。
また、大人数での飲み会などをしたい気持ちは解りますが、まだしばらくは我慢することをお勧めします。自分自身の出来る範囲の感染予防対策は、まだ続けるようにしてください。
コロナになったかも?と思ったら
もしも、コロナかも?と思うような症状が出現したら無理して勤務をするのではなく、必ず上司に報告し、指示に従うようにしてください。
コロナに感染したら周りから何を言われるか解らないし、それなら我慢して働いた方がマシと思う人も中にはいるでしょう。
無理して勤務することで、クラスターを発生させることになりますし、職場の存続危機になる可能性もあります。
周りに迷惑をかけるだけではなく、あなた自身の生命が危機になる可能性もあります。治療薬がないため、重症化すれば死に至ることもあります。ですので、無理をしたり内緒にしたりするのではなく、きちんと体調不良であることを上司に話をし、検査するようにしてください。
まとめ
いつ、どこで誰が感染するか解らないコロナ。このコロナの対応をする看護師は常に不安と恐怖心を抱きながら仕事をこなしていると思います。
こんな気持ちで勤務しているのにも関わらず、周囲の人からは心無い言葉で傷つけられたりすることもあるでしょう。
コロナに感染した場合、自己責任と言われたらどうしよう、周りからバイ菌扱いされたらどうしようという気持ちから、体調不良であることを誰にも言わず、内緒に勤務してはどうか?と思う看護師も中にはいると思います。
体調不良にも関わらず勤務をしてしまうと、クラスターを発生させる原因にもなりますしあなた自身の生命の危機を脅かすことになるかもしれません。
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