看護師の危険手当があっていいと思います。
5年目看護師、クリニック勤務、転職経験あり
私は看護師歴5年目です。2年前に結婚をした際に病院勤務からクリニック勤務に変えました。私が働いているクリニックでも発熱患者に対する治療は行っていますが、PCR検査を含め、さまざまな検査を行うことを医師会がストップしているため、以前より感染症患者の受診は激減しています。
ですので、最前線の医療機関のようにコロナ感染症などのリスクは低い中で看護師の仕事をさせてもらっています。
周囲の人から、「看護師の仕事をしていて大変ですね」と声をかけていただくこともあるのですが、私のようなクリニック勤務の看護師にこのような言葉をかけてもらうのは申し訳なく思うときがあるのです。それより、病院で勤務している看護師の方は精神的にも肉体的にも負担が大きいため、本当に大変な中、勤務されているので頭が上がりません。
現在、病院勤務でコロナ感染症患者の対応をしている看護師の方は、自分や家族のリスクを抱えながら仕事をしていることに感謝しています。私のようなクリニック勤務であっても、いつコロナ感染症に感染するのではないか?と不安を抱きながら仕事をしています。
クリニックの場合、フェイスシールドを着用し患者と密にならず、一定の距離感を保ちながら業務を行うことができますが、病院の場合は患者と密に接して業務をしなければいけません。このような危険を伴う看護師に対して、危険手当を支給すべきではないかと思います。
クリニック勤務であっても、いつコロナ感染症患者が受診し自分が感染するかもしれないという中で、看護師の皆さんはお仕事を本当に頑張っていると思います。病院やクリニックだけではなく、介護施設などでも看護師はつねに体を張り、リスクを伴いながら仕事をしています。
とくに高齢者の場合、認知症や難聴の方が多く、顔を近づけてコミュニケーションを取らなければいけませんし、自己にて身体を動かせない人に対しては、食事介助や入浴介助など密に接しながら介助しなければいけません。コロナ感染症が流行しているからといって、介助や看護をしなくていいわけではなく、どのような状態であっても、看護や介護の方法は変えることができません。
それにもかかわらず、周囲の人からはウィルスを持っているかもしれないから近寄らないでと、看護師をウィルス扱いしてくる人もいます。このような態度を周囲の人からとられると、何のために看護師をしているのかわからなくなり、精神的に落ち込んでしまう看護師の方も少なくありません。中には、コロナ感染症流行後にうつ病を発症した看護師もいるほどです。
それに加えて、医療機関によっては収益が減ったことで看護師の給料やボーナスをカットしているところもあります。身を粉にして働いてお給料も減らされたら精神的にも参ってしまうでしょう。
あなたがおっしゃるように、看護師に危険手当を支給すべきでは?という意見ですが、実は医療機関によっては危険手当を支給している職場もあります。
どの診療科だと危険手当を支給してもらえるの?
医療機関によって、危険手当を支給してもらえるとお話しましたが、すべての診療科で危険手当を支給されるという訳ではありません。危険手当を支給されているのは、手術室、精神科、放射線科、透析といった診療科です。金額にして1か月に約1万円ほど支給されています。
これが、高いと思うか安いと思うかは個々によって意見が違うでしょう。手術室、精神科、放射線科、透析といった診療科はほかの診療科と比較するとたしかに危険なリスクのある業務ではあります。ですが、看護師の仕事自体、危険を伴う職場なので国からの保証で看護師に対し危険手当の支給をして欲しいと思いますよね。
危険手当の意味を考えてほしい
コロナに感染するかもしれないのはみんな同じでは?とか、医療従事者じゃなくても、感染するときは感染するでしょう。と思っている人も中にはいるかもしれません。3密を防ぎ感染対策をしていればコロナに感染しないし、なぜ看護師だけ危険手当などの支給をしなければいけないのか?と思う人もいらっしゃるでしょう。
コロナ感染症とわかっている人やコロナ感染症疑いとわかっていて、皆さんは近づくでしょうか?やはり、感染リスクが高いのであれば、近づくのはやめておこうと思うのが普通の人の考え方ですよね。
感染しているとわかっていても、その人が自己にて動けない場合、看護師は接近し看護しなければいけません。どれだけ感染予防をしていたとしても、感染しない保証はないのです。コロナの感染を拡大しないように感染予防をすることも大切ですが、看護師が安心して勤務できる体制を整えることも大切です。
また、仕事に比例したお給料面の支給は、看護師の精神的な負担を軽減させるポイントでもあります。大変な仕事をしても、それに見合った収入を得ることができれば、頑張って良かったと思えますが、頑張ったにもかかわらず収入を減らされたら、何のために働いているのかわからなくなりますよね。
看護師の離職者の多い理由には、ハードな仕事とお給料が比例していないと思っている人が数多くいるからです。コロナ感染症の流行を機に、看護師の危険手当についてもう一度考え直してほしいですね。
まとめ
コロナ感染症の流行を機に、看護師の不満も爆発寸前だと思います。以前から、看護師は高収入だと世間では言われていますが、実際には夜勤をしなければ給料はOL並みでとくに給料がいいという訳ではありません。
コロナ感染症をはじめ、自分や家族も感染するかもしれないというリスクを背負いながら毎日仕事をしている看護師に対して、ウィルス扱いをしてくる人も中にはいます。何のために一生懸命働いているのかわからなくなり、精神的に落ち込んでしまう看護師もいます。
看護師の仕事内容を変えることはできません。ですが、仕事内容に見合った収入を得ることで看護師の離職者を減らすだけではなく、精神的負担を抱える看護師を減らすことにも繋がります。
もし、今の職場で働くことが精神的に辛いと感じたら、転職エージェントに相談してみましょう。専門のコーディネーターが、あなたの現在の状況やニーズをヒアリングし、最適な職場を紹介してくれますよ。ぜひ、お気軽に問い合わせてみてください。