休職から復帰したけど同期との差が広がりすぎて辛い
20代女性、急性期病棟勤務
1年目の途中に体調を崩して半年間休職していました。
体調も良くなり職場に復帰することになりました。しかし、久しぶりに会った同期と差がつきすぎていて辛いです。すでに同期は自立して業務をこなしており、後輩も何人か入ってきています。後輩の中には優秀な子もいて焦っています。
このままでは同期に追いつけないどころか、後輩にまで追い抜かれるのではないかと不安です。私はどのように対応していけばよいのでしょうか。
休職からの復帰は慣れるまでとても大変ですよね。とくに新人看護師であれば知識や経験、技術が未熟なので不安も大きくなりがちです。
周囲に溶け込み、自立して業務をこなせるようになるまで、ある程度時間がかかると覚悟しておいた方がいいかもしれません。しかし、負担は大きいもののポイントをしっかり押さえておけばきっと乗り越えられるはずですよ。
休職から復帰した看護師が押さえるべきポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
周囲と比較せず自分なりの目標を立てる
まずは周囲との比較をやめることが最優先です。とくに自分のできない部分が気になる人にとって、周囲との比較は辛くなるばかりではないでしょうか。休職期間に同期との差がついてしまうのはしょうがありません。
また、自分なりの目標を立てて、できることを地道に増やしていくことも大切です。自分の現状をしっかりと把握し、あいまいになってしまっていることを復習したり、新しい処置ができるように勉強したりしましょう。
周囲との比較はおすすめできませんが、苦手な部分をどのように乗り越えたか聞いてみるのは良い方法です。同期はあなたより少し多くの経験をしています。勇気を出してどうやって勉強し、自立していったのか聞いてみてはいかがでしょうか。
自分のできること・できないことを把握し周囲にも伝える
ほかの看護師はあなたがどこまで業務をできるのか、何に困っているのかわかりません。そのため、できること・できないことを自分だけが把握するのではなく、周囲にも伝えることが大切です。
周囲に自分の状況を伝えることで、できない業務を任されたり、できることなのに任せられなかったりといったことを防げます。自分からできること・できないことを周囲に伝えることで「この子はきちんと相談してくれる」と、信頼されるのではないでしょうか。
自分のできていない部分に目を向けることは少し勇気が必要です。また、自分のできないことを周囲に伝えると「まだ○○もできないの」と失望されてしまうのではないかと思う方もいるかもしれません。しかし、休職の有無にかかわらず自分の状況を周囲に知ってもらうことは大切です。話しやすい人に少しずつでも相談してみましょう。
数か月乗り切れば新しい道が見えてくる
休職から復帰して最初の数か月は慣れるまで大変な日々が続くかもしれません。しかし、大変な日々がずっと続くわけではありません。着実にできること増やしていき、周囲からの信頼を獲得していけば負い目を感じることも減りますよ。
また、休職から復帰するという大変な経験は将来、後輩指導をする立場になった際に必ず役に立ちます。後輩指導のポイントのひとつが「どれだけ親身になれるか」です。ほかの同期と比べて成長が遅れていたり、休職によりブランクが空いてしまったりした後輩の気持ちをよく理解できるのは、同じ経験をしたあなたです。
休職に至った経緯、復帰後どのように仕事をしていたか覚えておくとよいのではないでしょうか。あなたの経験が将来、新しい道を切り開いてくれますよ。
辛さを感じる業務があれば上司に相談
休職のブランクにより、ついていけず辛さを感じる業務もあるかもしれません。たとえば、重症患者の受け持ちや夜勤などです。業務をしていて辛さを感じる場合には遠慮なく上司に相談しましょう。
「復帰したばかりなのにワガママを言って申し訳ない」と思う方もいるかもしれません。しかし、無理をして再び休職してしまうことは避けたいですよね。大切なのは徐々にできることを増やしていくことです。
上司はさまざまなタイプの新人看護師を見てきており、成長度合いに差があることを熟知しています。辛い業務があることを相談すると、さまざまな提案をしてくれますよ。
人間関係の溝が埋められない場合は転職も選択肢に考える
本来、誰しも体調を崩す可能性があり、休職した人が責められるべきではありません。しかし、休職から復帰した看護師のことを良く思わない人も少なからずいます。そのような人に心無い言葉をかけられると心が折れてしまいますよね。
人間関係の溝が埋められないと感じた場合、転職も選択肢として考えるのをおすすめします。病院内の異動も有効です。ただし、異動は人事の都合がありますし、規模の小さい病院であれば関係を悪くした人と顔を合わせる可能性があります。
「新しい環境でやり直したい」と考えるのは悪いことではありません。自分の気持ちとしっかりと向き合い、再出発を目指してみましょう。
まとめ
今回は休職から復帰した看護師が同期との差をどのように受け入れるかについてご説明しました。体調を崩して休職することは誰にでも起こりうることであり、負い目を感じる必要はありません。周囲と比較せずに少しずつ自分のできることを増やしていってはいかがでしょうか。
どうしても周囲との人間関係に悩む場合は、転職もひとつの解決策です。転職エージェントでは経験が浅い看護師の転職支援を行っています。経験の浅い看護師が転職を成功させるポイントは、情報収集をしっかりと行うことです。
転職エージェントは密に医療機関と連携を取っており最新の転職情報を収集しています。良い転職をするには医療機関と求職者のミスマッチを避けなければなりません。たとえば、経験が浅くブランクもある方の転職先として即戦力を求める医療機関は合わないと思われます。
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